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小物の半額市も終わったことから会の後始末をする日です。
先月から売り場に敷かれていた畳を上げ、またもや商品の大移動。
このようなことを何度続けて来たことでしょう。
今年はこれで終わりかと思うと気が抜けてしまって、疲れを引き寄せたみたいで無駄な一日を過ごしてしまったかもしれません。
とは言え、次は1月4日からの初売りの準備をしなくてはなりません。
商品の手配や新しい売り場作りのシュミレーションなど、頭の中は次の段取りのことでいっぱいです。
そんな中で、次に提案するのはウールの着物を基本にしたトータル着物コーディネートです。
ここに少し陳列してみましたが、これまでウールを深く追求したことがないため、その提案の仕方をいろいろ探っているところです。
テーマは「昭和ロマン・ウール特集」で、コーディネート提案が鍵となるだけに構想が膨らみます。
・ 男女のウールの着物
・ 帯は細帯(半幅帯)と名古屋帯
・ 男物の角帯に兵児帯
・ 着物に合わせる羽織やコート
・ モスの長襦袢
・ カラーちりめん半衿
・ 帯〆帯揚げ
・ 帯留にかんざし
・ 草履やバッグ
・ 足袋
これまで私が培ってきた経験を、ウールという商材に向けて焦点を合わせなければなりません。
どこまで品揃えができるかですが、ここにとても大きな意味を持つ提案あると考えています。
これまで何度もブログで触れて来ましたが、着物の基本は夏は浴衣で冬はウールではないかと気づき始めました。
それも天然素材であることが一つの切り口で、着る人に優しいオーダーメイド仕立てあることです。
加えて言うのなら、リーズナブルな価格で、新しい時代を見据えたおしゃれな着こなしをどこまで提案ができるかが大きな鍵となると考えています。
もしかしたら、この提案は店の客層と違うかもしれません。
ある意味でギャンブルに近い企画かもしれませんが、仕立て上がりの化繊やアンティークな着物に満足できない着物愛好家の心を動かすことができれば、新しいニーズを生み出す糸口になるのではないでしょうか?
一つの方向性が見えてくるば、私の役割もおぼろげに見えて来ます。
とは言っても私の宣伝力では、ほんの一部の方しか情報をお伝えすることができませんが、それでもおしゃれにこだわった提案をしたいと考えています。
この企画の動機は、広い意味で着物ファンを増やしたいと思って考えてみたもので、華やかさを求められる初売りにはふさわしくないかもしれません。
しかし他店といっしょでは面白味もなければ、新しい道を切り開くための行為でもないと考え、ウールが生活の中で最も似合うお正月を選んでみました。
これからしばらくウールの関する情報をお伝えしたいと思いますが、どうか注目して見守っていてください。
話は変わりますが、毎日仕事ばかりしているからでしょうか、私にはジングルベルの音が一つも聞こえてきません。
甘い生活は随分昔のことで、サンタさんが夢を届けてくれることも忘れてしまいました。
仕事が好きなのか、それともここが正念場と考えているのか、心の内は自分でも判りませんが、夢を手にするまでに時間が無いということだけは確かです。
どこまでできるのか、何ができるのか、シングルベルのベルは、ラストランの高鳴りとなっているのかもしれませんね。
それではよい週末をお過ごしください。
お休みなさい。