今日はホームページを新たしくしたくて、午後から新しい映像を取り込むための商品の撮影に時間を取っていた一日でした。
それは2022年を船出するためのホームパージになりますが、ワンカットごとに商品を動かすために売場がグチャグチャ。
そして外は雪がシンシンと降り出していまして、お客様が来やすい環境を整えるまでにはそうとう時間がかかりそうな気配です。
明日から私一人で店を切り盛りしなくてはならず、ここは老体にムチ打ってゴールを目指したいと思っているところです。
店の外がどんなに雪が積もっても、雨風で嵐になったとしても、店内は別世界と思えるような癒やの空間を作り上げたいと思っていまして、商品でディスプレーには気を配らせていただいています。
娘達も同じ価値観を持ってくれていて、和雑貨コーナーのディスプレーは娘にしてもらいました。
こうして初売りに向けて着々と準備が進んでいますが、気がかりなのは今回の雪です。
店に張り付いている私は自宅の雪透かしがまったくできていなくて、そればかりか掃除も伸び伸びになっていて、一人暮らしの弱点をさらけ出しています。
日が暮れてから雪が激しく降り始めてきていて明日の朝が心配です。
ところで私がこの業界に入った頃の年末は、足袋や半衿、羽織紐などの和装小物が飛ぶように売れていまして、お正月を着物で出迎える方が多くいらっしゃいました。
当時も雪が多く降ることがありましたが、それでも着物を着るというのが習わしだったように思っています。
それが今では、足袋や半衿を買いに来る人はほとんどおりません。
ショッピングモールが各地にあるので、買い物のついでにテナントに入っている呉服店で和装小物を調達しているのかもしれませんが、それでも、着物を着て初詣でに出かける方は激減しているのが現実です。
着物に対する関心度が薄れていることもありますが、このような雪を見せつけられると、着物を着ようと思う気持ちにはなかなかなれませんよね~
どうしてこんなにも変わってしまったのでしょうか?
昔はお正月は一年でも特別な日で、特別な日に着物を着るというのが習慣として根付いていたのではないでしょうか。
私たちの年末年始の生活を振り返ってみるなら、大晦日に年越しそばをいただき、元旦は家族揃っておせち料理にお雑煮を食べるのが一般的な食文化となっています。
そんな家族間のコミュニティの中に着物が存在していた先が多くいらっしゃったのではないでしょうか?
着物で背筋を正してお正月を迎えるという習慣があったように思っていますが、一人一人の部屋を持つようになり、テレビや車も一人一台の時代になって、元旦から初売りをする店が増えはじめると、三が日を家族間で有意義に過ごすお正月ではなくなってしまっていて、それまで着物を着るという習慣も徐々に薄らいで行って、雪国ではお正月に着物を着るという文化がなくなってしまったかのようです。
実に寂しい現実を受け入れなくてはならなくなりましたが、これが時代の流れというものなのかもしれません。
そうであったとしても、私たち着物業界人は、新年の特別な日に着物を着るという意味を伝えて行かなくてはなりません。
そんな考え方を持つことができたならば、着物を着る上での雪国に合った防寒対策グッズがもう少しあってもいいと思っています。
とにかく前向きに物事を考えられる呉服店でありたいものです。
私の作文になってしまいましたが、今日はこれにて・・・
では、お休みなさい。