「無事京都から戻ってまいりました。」といった方がいいのかしれませんが、京都はいつもの年なら、春休みと花見時期が重なって、観光客で京都の町は人と車でごった返しているはずなのに、京都駅のホームに降りるとそのホームには人がほとんどいなくて、通勤時の地下鉄に駆け込むと、普段の7掛けくらいの人で、押しつぶされそうな状況ではありませんでした。
道路は観光バスが走っていないこともあり、車の渋滞はまったくなくて、むしろ車の量が少ない感じがしました。
この様子からも新型コロナウイルスの影響が甚大であることがうかがえます。
仕入れ先は月初めの「月商」といいまして、一斉に展示会をしていまして、お取引のある仕入れ先を順番に訪ねて歩くのですが、どこの先もウイルス感染を警戒してか同業者が来ていなくて、いても私以外に1件くらいのお客様。
中には別会場で展示会をすることの案内をしていながら、急遽、取りやめにした先もあったりして、見込みが大きく違ってしまったことに誰もが嘆いていた感じが致します。
長年京都の月商に来ていますが、こんなにも閑古鳥が鳴いている光景を見たことがありません。
仕入れ先を廻っている途中に必ずといっていいくらい行列がでていきる食事処がある訳ですが、その前をお昼近くに通ると、人気なまったくなくて、入口に「空きがあります」の張り紙がしてありました。
私はその近くの和食の店に入ったのですが、いつもなら混雑している店内がスキスキで、私たちの業界だけでなく飲食店にも影響が出ているようです。
そんな中での仕入れ先回りでしたが、どの先も元気がなくて、おまけに本降りの雨も降っていたこともあり、気分が載らない一日でした。

古民具を使った和のインテリア
訪ねた仕入れ先の展示会の一角に古民具をリメイクして室内インテリアとして出品している先がありましてね~
こちらの商品を作っていらっしゃる社長さんとは親しくしていまして4年振の再開です。
久しぶりに出品したと話していましたが、15年くらい前になるでしょうか、私の店でここの社長さんのお力を借りて、古民具を活かしたインテリア展を開催したことがありましてね~
私のとっても好きなジャンルの商品で、あまり場所を取らない商品をほんの数点ばかり選んでまいりました。
そんなこんなで予定していた用事を済ませて、最後に京都駅にある伊勢丹で買い物をしたくて駅に着くと、夕方というのに全くといっていいくらい人がいません。

夕方5時過ぎの京都駅
夕方5時過ぎの京都駅ですが、驚かされる光景でしょう。
3月の始めも人が少なかったように思いますが、輪をかけて少ないもので、観光地やホテル関係は過去に経験したことのないダメージを受けているのではないでしょうか?
とにかく様々な業種に新型コロナウイルス感染による騒動が振りかかっていますが、指をくわえて騒動が収まるのを待っているだけでいると「仕事が死んでしまう」ことにもなりかねません。
皆がそれぞれのポジションで、何ができて何ができないのかを整理しながら考えることが大切だと思います。
そしてどのような状況下に置かれても、心に灯りをとぼし、周りの人たちにその灯りを分けられる逞しさと勇気が、社会を元気にするのではないでしょうか?
小さくてもそんな想いを持って、仕事と向き合えるように心がけたいですね。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







