着物業界の売り買いの陰に潜む不安

♥ 行きも帰りも電車の中で眠り続けていました。

疲れが溜まっていたのではないかと思っていますが、天気が荒れる前に戻れて良かったと思っております。

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京都は思っていたほど同業者が入っていなかった感じが致しました。

仕入れ先の担当者が「最近、北陸の得意先が来ていないな~」と、呟いていましたが、確かに他の仕入れ先でも北陸の呉服店さんとお会いすることがありません。

また、他の仕入れ先の担当者は、和装業界で活気があるのは「着物レンタル」の会社と、ネット販売をしているところで、他は全体的に苦戦している感じがすると話や、職人さんが高齢化していて、数年で物作りができなくなることの危機感を持ってた会社もあったりして、明るいニュースが少ないことに寂しさを隠せませんでした。

各社、業界の捉えどころに違いがあるものの、時代の流れに押し流されて元気を失っていることだけは確かです。

この現状を視回してみると、幾つかのキーワードがあって、注目しなければならないのはネットからの着物需要の掘り起こしではないかと思えるところがあります。

現にネット事業部という部門を設けて業績を上げている会社があることを思うと無視できません。

単にネットショップにこだわるだけでなく、ネットを活用した販路拡大が求められる時代になっているのではないでしょうか?

誰も言葉にしないが、限られた商圏の中で教えられた商売の心得と経験だけでは経営が難しくなっていることに気付いているはずです。

頭で世の中の動きが判っていても、何をどうすればいいのか?

売り買いの駆け引きと笑顔の底に、不安が尾を引く一日だったかもしれません。

ところで風がうなりを上げて建物を呑み込もうとしております。

好天の次に決まって襲いかかる自然の脅威。

プラスとマイナスの反動が激しく繰り返されて戸惑いますが、もしかして経済も同じだとしたら、努力の向こう側に幸運の女神が現れる前兆だと信じてみたいものです。

それではこれにて・・・

お休みなさい。

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