時々思うことがあります。
来る日も来る日も店に縛られていて、心が高ぶる出来事も少なく、常に経営を考えながら淡々と仕事をこなし、ふとした時に、これでいいのかと大空に目を向けて過ぎた日を振り返る。
店を覗いてみたくなる魅力をどうしたら作れるのか?
次の企画でお客様の心を動かすことができるのだろか?
そんな前向きの考えを持つこともあれば、ストレスを溜める仕事から離れたいと思うこともあり、悩ましい社会情勢の中で、この店のあるべく姿を見つけ出そうと策を練っていますが、何が正解なのか分からなくなっています。
だったら、やろうとしていることを正解に導けばいいのだ !
簡単ではないのに4月に新たな挑戦を試みようとしていて、その青写真が店に届きました。
それは毎年恒例となっている「卯月の会」で、半年に一度、会のテーマを決めてお客様に披露させていただくものです。
今年は「加賀友禅きもの展」と「きもの遊び」の二つの柱に、この店の想いをぶつけたいと考えています。
長引くコロナ禍で、結婚式やパーティー席で着るフォーマル着の動きが鈍くなっていまして、地元で染められている加賀友禅も険しい道を辿っています。
そのような中に置いても新しい作品が作られていまして、一人の加賀友禅作家さんの「模様を描く」という視点から、加賀友禅と加賀染の魅力に迫ってみたいと考えています。
その作家さんは、新しい商品開発を通して出会うこととなった「松任いち」さんという私よりも年上の女流作家で、加賀染足袋の製作でとてもお世話になった作家さんです。
加賀友禅きもの展の中日となる23日と24日の土・日に松任先生をお招きして、作品を創作するという水面下での作業を目にしていただける場を設けて、加賀友禅と作家さんの魅力をお伝えできればと考えています。
そこで会期中の4日間の期間を限定して、お客様の誕生花を松任先生の手によって半衿に描き込むという提案をさせていただきます。
加賀友禅の品揃えだけでなく、身近に使っていただけるオンリーワン半衿を2000円(税込み価格)で準備できる企画を取り上げてみました。
そしてもう一つの軸は、着物を普段着として着ていただくための提案で、店の人気商品となっている木綿の着物「丹後木綿」と型絵染作家「関美穂子」の作品とのコラボを『きもの遊び』という切り口から紹介させていただきます。
ワクワクドキドキ感をお伝えできる着こなしが提案できるよう、私自身も楽しめる会にしたいと思っているところです。
そのような思いを私の言葉と文字で表現したチラシの構成を見せていただきました。
すべて手作りで愛着がありますが、果たして私の想いがお客様に伝わるかどうかが心配ですが、冒頭にも書きましたが、選んだ選択が正解となるように必死になって説明を加えたいと思っています。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。