明日は当店が企画した「落語とゆかたの集い」の日で、夕刻より月亭方気さんをお招きして金沢国際ホテルの8階にある和食レストラン「加能」にて行われます。
私たちも入れて総勢31人で、非日常的な時間を味わっていただくつもりでいますが、店から金沢国際ホテルマイクロバスを出すことから、店内の模様替えを終えてしまわなくてはなりません。
今朝から模様替えが終っていない箇所を整理して8月の店作りに時間を使ってしました。
和雑貨の方まで手が届きませんでしたが、夕方からゆかたの集いの準備をすることに・・・
ゆかたの集いは、月亭方気さんの落語から始まり、休憩を挟んで懐石料理を召し上がっていただいてから、方気さんの出囃子の三味線を男性のお客様にお願いしていることから、食後にそのお客様の三味線と唄を披露させていただきます。
その後に私の出番があるんですね~
それは秋の神無月の会(10月17日から20日)にて「江戸の粋(仮称」を竺仙さんのお力をお借りして現在NHK大河ドラマ【べらぼう~】に肖った会を考えていまして、その会のプレゼンをさせていただく時間を取っているんですね~
今月の7日に竺仙さんの担当者が店に来ることになっているので、具体的な打ち合わせをしたいと思っていますが、ゆかたの集いできもの愛好家が夏きものやゆかたを着装して集まっていただけるもので、”会の触り”を私がさせていただくこととしたのです。
「さて、どうしょう・・・」
そこから物事が動き出し、江戸時代にゆかりのある着物であったり着物柄をお借りして、慣れないトークをさせていただくつもりでいます。
竺仙さんから貴重なお召し物をお借りすることができたので、その中の一つを紹介させていただきます。
【お召十(おめしじゅ)の文様で作られた「裃(かみしも)と袴(はかま)」麻100%】

その一つが「三つ葉葵紋」が入った麻100%の裃(かみしも)と袴です。
その文様が徳川将軍家の定めの柄となる「お召十(おめしじゅ)で、どのような経緯でこれを秘蔵していたのかを詳しく聞いていませんが、丸と十字の2種類の星形が交互に並んだ、今で言う江戸小紋の文様の一つです。
担当者の話では、江戸小紋の重要無形文化財保持者として知られている人間国宝である、「故・中村勇二郎氏」が伊勢型紙を用いた道具彫りで染めたものではないかと言ってました。
そこまでのことしか情報がありませんが、中村勇二郎氏は1902年生まれの方なので、江戸時代のものではありませんが、徳川家を匂わすお召し物であることだけは確かです。
【お召十の文様に三つ葉葵の家紋が入った裃(かみしも)/麻100%)】

お召十の文様を11代将軍徳川家斉(とくがわいえなり)が好んでお召になったことから名付けられた模様です。
葵(あおい)の紋は徳川家康を象徴する家紋であり、特に「三つ葉葵」が有名です。
他にも竺仙さんが秘蔵している着物をお借りすることができたので、特別展示させていただきますが、それをどのようにして”江戸の粋”とどのようにして結び付けたらいいのを一人で考えていた私です。
明日のプレゼンがとても心配です。
何をするにしても時間がかかって、それも成果を生み出すかがわからないだけに真剣に向き合わなくればなりません。
再び私のチャレンジがはじまりますが、せめて明日の落語とゆかたの集いは店のお客様として楽しみたいと思っています。
それではこれにて・・・
お休みなさい

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







