9月が目の前に迫っているというのに秋の品揃えが一向に進めない。
特に和雑貨関係が手薄で、仕入先も長引くコロナ禍で新商品開発が上手く行ってないみたいで、店としては頭の痛い問題になっています。
秋への店作りのことも考えなくてはなりませんが、10月14日からの神無月の会にて江戸小紋展を開くことから、そのチラシ作りも急がなくてはなりません。
今日はそのチラシ作りの日としてペンや筆を持って構成に当たっていましたが、情報をまとめるというのは大変な作業で、これを手書で作って行くことにも時間がかかります。
思い通りにならないことでストレスを貯めていますが、これが仕事というものなのでしょう。
何処に向たのか。
そのためにはどうしたらいいのか。
そのことをしっかり胸の収めて、困難な道と楽な道の分岐点に立たされたなら、困難な道を選択するように心掛けたいです。
何故なら、そこには学べることが沢山あるからで、困難と向き合うことで出てくる知恵がいかに尊いかを考えると、その価値は計り知れないものがあります。
私たちの日常は映画やドラマのように物事が進むものではなくて、高い志を持って考える力を身につけられたら、大人の階段が目の前に現われると思いたいし、人生を掛ける意味に気づかされりもするのでしょう。
私には足りないものが沢山ありますが、進むべき道を間違えないようにして、秋の店作りのことを考えたいと思っています。
こちらのコーディネートは単衣仕立てになる丹後木綿の着物を能登上布の帯で合わせ、バンダの刺繍鼻緒ですげた下駄で組み合わせたものです。
趣味性の高い着こなしの中に面白さが存在していて、秋の単衣時期の装いとして楽しんでいただけるかと思っています。
丹後木綿は綿100%のリーズナブルな価格帯のきもので、着物初心者には馴染みやすい着物ではないでしょうか?
着物は高価で買えないという人や、リサイクルショップで求めた着物やお母さんの着物を有効に活かして楽しんでいらっしゃる方にもお勧めさせていただきたいです。
その理由の一つに、ご自身の体型に合った寸法でお仕立てを加えるので、腕首がニョキッと出ることもありませんし、着物のおはしょりもきちんと取れて装いが綺麗になることや、細かい縞柄なので帯が合わせやすくて、お洒落を楽しめるところがポイントかと思っています。
とは言っても、こだわりの浴衣にお仕立てを加えたくらいのお値段がしていまして、丹後木綿の生地にオーダーメイド仕立てを加えると、税込み価格は55,000円となります。
この金額が高いか安いかは個人差があるかと思われますが、私たちの着物業界にリーズナブルな既製品の着物ではない、お仕立てを加える天然素材の着物があっていいと思っています。
ここからきもの愛好家の卵を作って行けたら、もう少し業界が発展するように思えるのですが、皆さんはどのように思われますか?
私は丹後木綿を大切にしたいと思っていて、9月の出張で品数を増やすことが出来ればと思っていますが、生産量が少ないこともあって用意ができるかが心配されます。
ところで、長引くコロナ禍で商売の不振の原因をコロナ禍の社会にあると言い訳をしてきましたが、3年も経つとその言い訳も通用しなくなってきています。
これからどうしたいのかを、それぞれの立場で考え行動に移すときが来たようです。
覚悟を決めて頑張らないといけませんね。
ではこれにて・・・
お休みなさい。