どれも仕事が中途半端になっていて、焦りを初めてきました。
実店舗の店作りと、ネットでの販売戦略を季節の動きに合わせて動かそうとすると、私の能力では消化仕切れなくなっていて全ての作業は遅れている感じがします。
この状態で秋商戦が迎えられるのか心配になりますが、コツコツと今できることを一生懸命するしかありません。
今日は10月14日からの江戸小紋展のチラシ作りと、オンラインに載せる商品の撮影で終ってしまいました。
どちらも成果があったとは言いにくく、店の新しいページを想像して具体的な形にしていくことの難しさに頭を痛めているところです。
今日の記事は珍しい商品を紹介させていただきたいと思います。
その商品とはこの帯のことで、越後小千谷紬の帯地をブルー地に染めてから、模様を刺繍柄で浮かび上がらせた「ジャズ」という作品名が付けられた帯です。
ポップな色合とジャズというタイトル名に、この作品を作られたメーカーさんに尋ねたりして、私なりに調べて分かったことは、フランス生まれの画家、故アリン・マティスさんの切り絵2作品から構成された図案であることが分かりました。
アリン・マティスさん(1869年~1954年)は、68年前にお亡くなりになられていますが、芸術家として大胆な色を使われていた人で、その作品をネットで拝見させていただいてワクワクさせられるところがありました。
芸術性の高い作品なので、ここからは私が感じた言葉で解説させていただきます。
お太鼓柄の黒地のシルエットは、踊る兎さんではないかと思っていますが、元々の作品は人のシルエットだったんですね~
兎さんもマティスさんの作品で、来年の卯年を意識して帯の作品が作られたのではないかと考えています。
これまで和装業界に無かった構図を見事に刺繍で表現していて、パーティーの席などに締めていただけたら、話題を集めるのではないでしょうか?
こちらの画像はお太鼓部分と腹に出る模様を写したもので、赤い模様はどれも♥マークを刺繍で描いたものになります。
合せる着物は紬や小紋になるかと思いますが、銘仙とか木綿のきものにも乗るのではないでしょうか。
締めていただける時期ですが、盛夏(7月・8月)は適当ではありませんが、それ以外は単衣の着物に合わせてもいいし、袷の着物にも合せられる名古屋帯となります。
合せる着物の色合は、ダークな色合なら黒地か墨色、またはグレー地か紺系の着物。
ポップ色だと、レモン色やピンク、赤、オレンジ色に白地にも乗ると思います。
帯のタイトルがジャズと付いているので、音楽に関した場に締めても素敵かと思います。
とにかくこの帯には和装の新しい扉を開く感性が秘められていて、楽しい気持ちにさせてくれる刺繍帯です。
お値段は税込み価格253,000円の品で、ここにお仕立て代と帯芯が加わると、12,100円の加工費が加わります。
更にパールトーン加工を加えるとしたら、12,100円の加工費が上乗せになります。
上手くまとめられたのか少し心配ですが、間違いなくお洒落を楽しめる帯なので、トータルコーディネートも含めて相談をいただけたら、アドバイスさせていただきたいと思っております。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。