夕方のことで、仕入先から電話が入り要件を済ませると、商売の在り方についての話になりましてね~
担当者が言うには、厳しい環境の中でも商売が続けられるということが重要で、そのためには、利益を取ることを考えていかないといけない。
資金がなくなって経営ができなくなっては、大切にしていたお客様にとっても不幸なことなのではないだろうか。
分かりやすく言えば、商品の粗利を多く取って、経営にゆとりを持つことができたなら、コロナ禍で大きな打撃を受けたとしても、健全な姿で経営が続けていけるのではないだろうか。
彼の言うことは良く分かります。
問題にしたいことは、着物の多くはオープンプライスといって、取り扱う店によって販売価格の付け方が異なります、
どれだけ粗利を取れば気が済むのかと言いたくなる専門店さんが少なく、「A」という着物の販売価格を10万円と付ける先もいれば、値引きをありきの50万円という値段を付ける先もあり、半額という金額から交渉が始まるという話を聞いたことがあります。
買い物をされる側としては怖い話ですが、ある時、そのような展示会に居合わせたことがありましてビックリさせられました。
ここのとを例にとっても三者三様の利益の取り方があって、利益を取ることが優先された経営であってはならないと思っています。
となれば適切な価格を見極める力が必要で、信頼を深めていくにはどうしたらいいかを優先して考えたい。
ここのバランスが経営センスかと思っていますが、いろんな考え方があるのは確かで、それを選択するのはお客様なのでしょう。
経営者の永遠のテーマかと思っていますが、着物に関するお値段の付け方って本当に難しいです。
私はお客様とお値段のことで駆け引きのない誠実なお値段であることが大切かと思っていて、見立てのセンスを最も大事にしたいです。
話題は替りますが、今日は売場の模様替えをしてみました。
一度に全てのコーナーを変えることができないので、今日は風呂敷コーナーを触ることに・・・

店内の風呂敷コーナーが新しくなりました
店が持っている資源を上手く活かして目新しい提案が必要とされていて、どうしたらいいかの答えを見つけられないままの模様替え。
来店された方の目に止めていただきやすい、見やすい風呂敷コーナーにしたつもりですが、もう少し風呂敷の使い方に対するメッセージが発信できればと考えています。
このようにして、一つ一つのコーナーに私たちの想いを陳列したいと思っています。
そして訪れた秋を伝えて行きたいです。
今日はこれにて・・・
お休みなさい

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







