【店主の呟き】
今日も朝から涙市に向けて割引価格の札入れに明け暮れる一日で、頭がどうかなりそうです。
というのも、ブライスダウンを4日間も続けていると、初めは抵抗があった値段の付け方にも慣れてきたのか、すんなりと割引価格を入れられるようになり、薄情な仕入れ係となっていることに罪深さを感じてます。
「あんなに惚れ込んで仕入れた品なのに割引価格を付けるなんてどうかしている」から、「どうしてお嫁に行けないの?」に替わり「割引価格を付けたらお客様の見方も変るかもしれない!」へと変化して。「年に一度のことなので・・・。」に落ち着くんですね~
セールに心を豊かにすることができず負い目を感じていますが、準備が思うように進ます焦り始めています、
【涙市の看板が店頭に立つ】

店頭に「涙市」看板が立つ
店頭には「涙市」を告知する看板が立ちました。
車で行き交う人がこの看板を見て、「涙市」に感心を持っていただけることを期待したいが、7月26日(水)の最終日まで涙市のことしか考えられない自分になりそうです。
昨日から夏物の着物や帯に涙市価格を付け始めていますが、その中に問題がある商品があることが分かりましてね~
商品の「色ヤケ」です。
言うまでもなく、汚れや色ヤケは商品の取り扱いのまずさから起きることで、汚れはシミ抜きをすれば元に戻せますが、色ヤケとなると元に戻すことが難しく、色ヤケがあることは分かったときは「ガックリ」させられます。
【全通の夏・単衣用染帯】

夏名古屋帯に問題があることが分かる
その色ヤケがあることが分かった商品が、夏から単衣用のカジュアルな着物に締めることができる全通柄の染帯です。
【トンボ柄の染帯】

夏名古屋帯のお太鼓の映像
お太鼓の垂れの部分を無地にして締めていただけたら、スッキリ感あってお太鼓柄が際立つかと思っていますが、お太鼓の中に入ると考えられる箇所が、ほんの少し色ヤケがありましてね~
こちらの帯をディスプレイしていて色ヤケを起したと考えられますが、正規のお値段では販売できなくなってしまいました。
【帯に色ヤケがあることを発見】

少しだけ色ヤケがあることが分かった夏名古屋帯
左側が垂れ先より90㎝近く緑に色が薄くなっていて、このように帯を二列にして右側と比較できるようにしてみました。
ほんの少しだけ左側が緑の模様の色が薄くなって見えます。
こうして映像で映し出すとまったく見分けができませんが、肉眼で確認できるので、“難物の扱い”となってしまいます。
なのでこちらの夏染帯を60%引きの¥88,000(税込み)の涙市価格を付けさせていただきました。
実はこれ以外にも色ヤケのある品があり、少し“へこんで”おります。
これらのことも含めて「涙市」となるもので、考えさせられるところがあります。
いずれにしても準備期間は残り二日となっていて、残された仕事を考えると急がねばなりませんが、ベストを尽くしてお客様を迎える準備を整えたいと思っているところです。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







