【店主の呟き】
今日はお客様の多い一日でした。
開店時から閉店間際までお客様が続き、その後、ブログ投稿に入ろうかとカメラを手にしたものの、カメラの調子が良くなくてまいりました。
涙市の準備の段取りのこともあってとっても疲れました。
このような日のブログ投稿は負担でしかありませんが、情報を出すことが店の生命線でもあり、もうひと頑張りしなくてはなりません。
今日は新しいお客様が2件店に来てくださっていて、なにげない会話の中で、お取引があった金沢の呉服店さんが廃業してしまって、着物相談ができなくなったことを話されていました。
このような話は近年珍しくなく、廃業された呉服店さんを存じ上げているだけに複雑な気持ちにさせられます。
というのも、いずれは我が身ということも考えられることで、仮に私の店が廃業となった場合、これまでのお客様がきもの難民となる訳で、その人達は何処へ行くのだろう。
きもの専門店さんが少なくなっていて、きものから離れてしまうことも考えられますし。きもののお手入れや、半衿の取り付けであったり、お子さんのきものの縫い上げなどができなくて途方に暮れることになりかねません。
そのようなことを考えるとこの店の存在は少なからずあって、単なる商売で割り切れる次元ではなくなっていることに気づかされます。
そのようなことからも健全な経営が続けられることを考えて行かなくてはなりません。
とっても難しいことですが、続けることの意味を改めて感じさせられています。
涙市を目の前にして、その準備に追われていますが、お客様が用意してくださったゆかたの仕立て上げの納期や、子供浴衣の縫い上げの納期など、とりこぼしのないよう確認が必要で、今一度、振り返る時間を持ちたいと思っている私です。
【初秋の風情を感じさせられるコーディネート】

初秋を感じさせられるきものコーディネート
こちらのコーディネートは涙市に出品させていただく品で、初秋の着こなしを演出させていただきました。
単衣用の霞暈かし小紋に月夜に鈴虫の模様を描いた夏・単衣用の染帯との組み合わせに季節感があり、着こなしの風情を感じさせられています。
このような着こなしにこだわる人は少ないのかもしれないが、これが日本人のお洒落の極意と言えるのかもしれません。
霞暈かしの着物をもう少し分かりやすく写真に収めたかったのですが、この着物は目の前で見て、そして触れてみて、その魅力を味わっていただけたらと思っています。
【月夜に鈴虫の染帯】

月夜に鈴虫の染帯
染帯は夏物として締めていただける紅梅の素材に染めたもので、秋色の地色にこだわった染帯と言えるでしょう。
涙市にて税込み価格¥195,000の品を¥117,000で発表させていただきます。
これで私の書きたいことを書き終えることが出来ました。
そうそう、今日は馴染みのお客様からご自身の畑で育てられた夏野菜を分けていただきましてね~
その心遣いに感謝しております。
ありがとうございます。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







