お雛様の親王飾りとは・そして親王飾り方の左右はどっちが本当/木目込み雛人形展始めます

古ちりめん木目込み雛人形「幸和立雛」 催事案内/お知らせ

新しい看板を作りたくて、友達の会社にお邪魔すると、今回の能登半島地震で新年の行事がすべて中止となり、成人式の仕事以外、看板関係の仕事がすべてキャンセルになったそうです。

 

そう、今回の地震で自粛ムードが広がっていますが、いつまでもこのムードが続くとなれば、経済へのダメージは計り知れないものがあるように思えます。

 

何処かで断ち切って、被害が少なかった会社や商店から石川県の復興への道を歩み始めることが重要ではないかと考えています。

 

その“さじ加減”が難しく思えますが、「衣・食・住」に関わるすべての経営者の平和な暮らしが戻ることを念じて止まない私です。

 

 

【お雛様の親王飾りとは】

 

 

 

親王飾り/古ちりめん木目込み雛人形『宝徳親王』

親王飾り/古ちりめん木目込み雛人形『宝徳親王』

 

そうした中で私の店は1月24日から古布で仕上げた「木目込み雛人形展」の開催を予定していまして、下準備をさせていただいているところです。

 

その前に店が採り上げようとしているお雛様が他社のお雛様と何処が違うのかを知っていただくことが必用で、1月号の情報紙「あ・うん」に載せた記事をここに添付させていただきました。

 

 

まず始めに、お雛様の親王飾りとはどういうものなのか書かせていただきました。

 

親王飾りとは何?

男雛・女雛のふたりだけをお飾りする飾り方を、親王飾り(しんのうかざり)といいます。

娘の幸せを祈り、お守りのような意味を持つ雛人形ですが、お雛様が娘なら、隣にいるお殿様は未来の旦那様。

雛人形はこの2対が必須となるので、親王飾り(平飾り)は雛人形の基本と言うことができます。

 

では、「右と左ではどちらが上か?」

 

親王飾りについては、現在男雛は右(向って左)、女雛は左(向って右)に飾ってあるが、関西の京風では逆になっています。右上位か左上位か考えてみましょう。

 

漢語に現われる意味はすべ右上位です。

 

【右】には「貴い(とうとい)」「大切な」などの意味があり、右性(ゆうせい・貴い家柄)、右職(ゆうしょく・地位の高い官職)、右腕(最も信頼している部下)、右に出る(他よりもすぐれている)などの語があります。

 

一方【左】は「卑しい」「低い」などを意味し左遷(官位を下げること)、僻左(へきさ・いやしいこと)、左前(物事が順調に行かなくなること)などがあります。

 

しかし唐(とう)の時代に上下が逆転し、左上位となりました。日本の文化は唐の文化の影響を受け平安時代に左優先となりました。文化面でもかみては左(客席から向って右)、しもては右(向って左)となっています。

 

中国の左上位は唐から宗(そう)へ受け継がれたが、元(げん)の時代に再び逆転し、さらに明清(みんしん)の時代に再々逆転して、左上位(向って右)が現代へと引き継がれているのです。

 

 

 

【古ちりめん木目込み雛人形展

1月24日(水)~31日(水)】

 

 

 

古ちりめん木目込み雛人形『幸和立雛』

古ちりめん木目込み雛人形『幸和立雛』

 

来る1月24日より店内特設会場にて古布の生地を使った木目込み雛人形を展示販売させていただきます。

 

一体一体が古布を使っているために同じお雛さんの衣裳はなく、また、古布を使った雛人形を作られている先も少なく、まさにオンリーワンと言えるお雛様を30組近く展示します。

その多くは親王飾りとなる男雛と女雛の2対で、場所を取らず出し入れが簡単なことから、近年はとても人気が高くなっています。

 

 

【訪れた季節を楽しむ小振りのお雛様】

 

 

 

古ちりめん木目込み雛人形『若立雛』

古ちりめん木目込み雛人形『若立雛』

 

初節句のお雛様としても使ったいただけるものですが、比較的小さめのお雛様をご自身用にして、玄関先などの飾って、訪れる季節を楽しむという、そんな乙な使い方をされる方が以外と多くいらっしゃることもお伝えさせていただきます。

 

期間中は雪が心配ですが、木目込み雛人形を目にしていただけたら、その表情の豊かさに心は春になることでしょう。

どうかご期待ください。

 

では今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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