昨日の半衿取付け講習会を終え、3月が目前に迫っていることもありまして、気持の切り替えを図る意味で店内を模様替えすることとしました。
能登半島地震の影響もあるのか、今年に入って店作りの歯車がどことなく合わなくなっていますが、月ごとに、良いことも悪いこともリセットして、“今からこれから”という新たな気持で訪れる月と向き合えるように心がけております。
そのスタートラインを店の模様替えから始めるようにしていまして、着物コーナーを触っただけのことでしたがスッキリした気持でいるところです。
【模様替え後のウインドー】
朝起きでみると外の景色が雪で白くなっていて驚かされましたが、待ちに待った春が目の前に迫っているので、ウインドーは「春」の設えとさせていただきました。
いつもこのブログで呟いていますが、店舗が郊外の国道沿いにあることから車の行き来は激しくても、人が余り歩いていないので、立ち止まってウインドーを見る人はほとんど見かけません。
ですが店の玄関だけに、車でお越しになった方に店内で伝えようとしている季節感を凝縮した演出であることを目指しております。
こうして月の3度ぐらいウインドーを変えるようにしていますが、言ってみれば私の自己満毒の世界でしかないのかもしれません。
そこから順番に訪れる季節を意識しながら店内を変えていくようにしています。
取りあえず着物コーナーを少し変えることができました。
一方で4月に開催予定の卯月展の案内となる販促物を作り始めているところですが、能登半島地震で当初の目的としていた「能登上布展」を変更せざるおえなくなってまして、ここしばらく行き先を見失った遭難船のようになっていました。
それは私に店だけでなく、石川県の経済に大きなダメージを与えるものになっていまして、石川県産の着物にも影響を及ぼすものとなっています。
そこで4月の卯月展をこのような内容で取りまとめさせていただきました。
【卯月展の開催 期日:4月19(金)~22日(月)】
令和六年が歩み始めた元日に能登半島地震が起き大きな被害が出てしまいました。
その被害は石川県のきもの産地となる能登上布工房でも起きていて、加賀友禅や牛首紬にも大きな影響を及ぼすものとなりました。
当初、この卯月展を「能登上布展」とする予定でいましたが、今回の地震の影響で入荷予定の商品が品薄となっています。
そのため予定を変更して「能登上布」・「加賀友禅」・「牛首紬」の石川県産の着物や帯にスポットを当て、新作を含む単衣物を中心に紹介致します。
なお、今回の会を「復興展」と題し、売上金の一部を義援金として寄付させていただきます。
「能登上布展」が「復興展」へと変更となりましたが、その間、予期せぬ出来事に右往左往しましたが、ようやく目指す目的地を見つけ出すことができました。
この復興展は微力ながら能登半島復興へと舵を切った訳ですが、力を貸していただけた石川県産の着物を作っている仕入先の期待もあるでしょうし、この店の復興とも繋がるだけに計り知れないプレッシャーを感じています。
【能登上布を売場に出してアピール】
模様替えをする中で、少しでも能登上布の着物や帯をアピール出来ないかと、売場の一角に能登上布の着物や帯をディスプレーさせていただきました。
こんな小さな店が大風呂敷を広げたみたいで、もう一人の自分が「大丈夫なの!」と問いかけてきますが、こうして皆さんに宣言するこで、動かさない船出となり後は頑張るしかありません。
今日もその販促物を作るための写真撮影をていましたが、着物や帯の色合をクリアーに出さなくて苦労させられています。
いつもながらその販促物は手作りの構成と私の手書となるだけに焦り始めています。
どのような品揃えになるのか心配ではありますが、きもの愛好家に応えられる会になるよいうベストを尽くす覚悟でいます。
どうか楽しみにしていてください。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。