昨日のブログで4月の卯月展を【復興展】とさせていただくことを記事にさせていただきましたが、復興展と落ち着くまで間、心の中で格闘がありましてね~
考えさせられることがいろいろありましたが、方向性が決ったことで、これから企画の中身を肉付けしていかなくてはなりません。
石川県産の着物の復興展として「能登上布」・「加賀友禅」・「牛首紬」の着物にスポットを当てさせていただます。
そこで今日は加賀友禅のことについて記事を書かせていただきます。
【加賀友禅訪問着】
こちらは加賀友禅訪問着となるもので、20代~50代くらいまで着ていただける晴れの日の着物といえます。
幼いお子さんがいる先では、入卒用の装いであったり、七五三のときも着られますし、ご友人や家族の結婚式の場にも着ていただけるフォーマル着の一つです。
お茶お琴などの習い事にもお召になれて、地元では加賀友禅作家さんが手描きされた“とてもいい着物”という捉え方をされている方が多いかもしれません。
加賀友禅というものに対して多くの人が敬意を祓ってくれているように思っていますが、普段着とは違ってフォーマル用の着物をお一人の方が何枚も手になる着物ではないために生産量が年々少なくなっています。
加えて、コロナで結婚式やパーティーなどが自粛されるようになると、商品の流通が止ってしまい、過去に経験したことのない大きなダメージを受けてしまいました。
3年間以上コロナ禍が続き、少しずつ平穏な生活が戻り始めたと思っていたところに、今回の能登半島地震でしょ・・・。
加賀友禅の産地が地震の被害から何かが壊れたという訳ではありませんが、二次被害的なところから加賀友禅業界も厳しい状況下に置かれていると言えるでしょう。
そのようなことから、4月の復興展では、多くの人がお持ちでない、単衣物の訪問着や付下げ、夏物であったり、紬の素材に描かれた加賀友禅など、流通の少ない商品を集められないかと考えていますが、袷の着物ほど多く作られていないので、これから担当者との相談になるかと思います。
なのでお客様の中で探していらっしゃる作家さんの作品であったり、ご予算であったり、前もってご相談をいただければ、地元なのでお買い得なお値段でご準備ができるかと考えてます。
他にも【加賀染め浴衣】や【加賀染め足袋】も新商品を作っているので、復興展にてご紹介させていただきます。
【加賀染め足袋/つま先の模様】
お陰様で当店のオリジナル商品となる、加賀染め足袋は今もご注文をいただくことが出来ていなすが、その模様は13種類となっています。
右足のつま先に四季の風情を感じる模様を加賀友禅女流作家さんに手描きしていただいているオーダーメイド足袋になります。
今回の復興展に向けて能登半島に関係した模様を二種類描いていただいていますが、その模様が加われば15種類となります。
【加賀染め足袋/つま先の模様】
加賀染め足袋左右一カ所ずつ模様を入れていまして、右がつま先で、左がかかととなります。
その画像をいくつかここにアップさせていただきました。
左からつま先の模様は「桜」・「風鈴」・「桔梗」・「梅」・「隈取り」・「葵」となり、そのお値段は一足、税込み価格¥4,950となります。
オンラインショップからもお求めいただけるもので、今回の復興展にて、こちらの加賀染め足袋全品15柄を能登半島復興支援としてお品代の半分を寄付させていただきます。
加賀友禅、能登上布、牛首紬もお求めいただいたお品代の一部を寄付させていただきますが、その額は5%とさせていただきたいと考えています。
本当に微力ですが、このような趣旨の下で来る4月19日(金)~22日(月)までの間に【復興展】を開催させていただきます。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。