今朝、着物を取り扱う埼玉県の問屋さんと云ったらいいのでしょうか、新しくお取引ができないものかと店にお越しになりましてね~
話を聞けば新規開拓で北陸の呉服店を廻っていることを話されてましたが、どうして「北陸なの!」と尋ねたところ、関東よりも北陸の呉服店さんが頑張っていると聞いていて、京都の同業者から情報を集めて挨拶に廻っているとのことでした。
私の店は集めた情報の中になかったようですが、Instagramから私の店の存在を知って足を運んだそうです。
昨日の京都の仕入先が店の来ていましたが、担当者が話すには、九州・四国・北陸に限らず何処も家業店は苦戦していて、量販店がまだ頑張っているかな~
昨日、そのような話をしていたこともあり、現状の厳しから隣の畑が良くなって見えるのかもしれません。
仕入先を増やすつもりはなかったで、お話しを聞くだけとなりましたが、コロナ禍以降、この業界に身を置いているいる人たちは私も含めて迷い道の中にいますが、いつも言い聞かせていることは、朝、目が覚めると『未来に向うスタートの日。半歩でもいいから踏み出すぞ・・・』
これが寝起きのルーティーンで、そこからお湯を湧かし、コヒー豆をひいてモーニングコーヒータイム。
今日も完全燃焼することができましたが、とにかく自分が掲げた目標に向って全力投球するように心がけています。
さて全国の三大紬とも云えば「結城紬」・「大島紬」・「牛首紬」だそうです。
確かきもの雑誌に三大紬のことが書いてありましたが、そこに地元石川県白山市で織られている「牛首紬」が三大紬の一つとして評価されていたことを嬉しく思っています。
今日はその牛首紬の横段ボカシ柄の着物をレトロ感が溢れる感じでコーディネートしてみたのでご覧ください。
【牛首紬横段ボカシ着物をレトロな感じに仕上げる】
先染め牛首紬を紫と淡い黄色の色で横段ボカシ柄として織った着物を今で云うグラフィックデザイナーともいえる「杉浦非水」(1876~1965)の作品を辻が花作家・森健持氏が塩瀬生地を絞って描いた染帯で合わせ、加賀染足袋の蓄音機と音符柄と昨日仕入れた防寒草履でレトロな着こなしを表現してみました。
いい感じの纏まっていると思いませんか?
腹をこのような帯締めと帯揚げでまとめさせていただきました。
塩瀬帯の作品名は「モガのおさんぽ」となってまして、大正から昭和のモダンガールを「モガ」と呼んでいたそうで、そのモダンガールが引き連れていた犬を描いています。
レトロ感があると思いません。
【蓄音機と音符柄の加賀締め足袋】
その着物と帯の着こなしにレトロ感が溢れる「蓄音機と音符」柄の加賀染め足袋を加えて着こなしの雰囲気を高めてみました。
好みもあるでしょうが、楽しい着こなしと云えるのではないでしょうか。
牛首紬の素材の魅力に大正から昭和の香りを漂わせた杉浦非水の模様の帯で面白さを加え、白足袋に蓄音機柄が描かれた加賀染め足袋でレトロ感を印象付ける。
オンリーワンの着こなしと云えるでしょう。
秋の東京展に出品させていただくつもりでいますので、宜しければ覗いてみてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。