小学校に務める娘から。授業で石川県の伝統産業となる加賀友禅を取り上げたいんので力を貸してくれないかと頼まれて、気軽に受けたももの、日が近づくにつれて緊張するものです。
小学4年生の二クラスを集めての社会科の授業だと聞いていまして、生徒たちに本物の加賀友禅を見せて欲しいことも頼まれていまして、少し早めに着いて会場の準備をしていると、娘からどのような進行になるかを簡単の説明を受けて、準備が終ると校長室で待機。
【私がゲストティーチャーとなった教室】
生徒は私たちを迎えに来るというシナリオから始まり、準備を終らせた教室まで案内されて用意された椅子に座るこよに・・・
私たちを来賓として迎えてくれて嬉しく思うところがありました。
【加賀友禅訪問着】
2・3年前にも娘から頼まれて、こちらの小学校で加賀友禅の話をさせてもらいましたが、その時は私が一方的に話す感じでした。
【加賀友禅について調べたことを発表する生徒たち】
娘はその時の経験を生かし、前もって生徒たちが加賀友禅のことについて勉強していると私の話を聞いたときに、呑み込みが早い考えたのでしょう。
クラスを何人かのクループに分けて加賀友禅のことについて調べたことをまとめて、クラスメイトの前で発表するという研究発表の場としたみたいです。
そのグループの中には加賀友禅のことについて問題を出して、その答えを3択のクイズ形式で同級生が答えるというやり方を取り、その回答を生徒から降られて私が答えるというユニークな進行を考えたグルーもいたりして、楽しい授業を拝見させていただきました。
8グループくらいあったかな~ 記憶が定かではないが、どのグローブも創意工夫をしてまとめていることが分かるもので、その様子を横で見ていてこの子たち4年生なの?
着物という難しい課題に立ち向かった姿に感動がありましてね~
【生徒たちの眼差し】
途中の10分間の休憩時間がありましたが、陳列している着物を囲い込むように熱い視線を向ける生徒さんばかりで、質問する生徒さんもいて、事前に勉強していたから興味を持てたのではないかと思うところがありました。
【ゲストティーチャーとなった教室】
生徒さんの研究発表が終るとゲストティーチャーの登場です。
皆の前で「加賀友禅」と「加賀染め」の違いを説明したり、加賀友禅には作家さんの「落款(らっかん)」というものが必ず入っていて、誰が描いて模様なのかがすぐに分かる話や、作家さんが着物だけでなく扇子やタペストリーなど、新しい分野にもチャレンジしていることも伝えさせていただきましたが、生徒さんの中には私のい話を書き留める子もいて、なんて優秀な生徒さんなんだろと感銘をしました。
その後は生徒さんからの質問コーナーで、最初は誰も手が上がらずにいたのに、一人の子が質問すると、次から次ぎへと手が上がりましてね~
私の勉強不足で答えられない質問もあったりして、とても有意義な授業をさせていただきました。
この経験から思ったことは、他の学校でもこのような授業が定期的に行われたとしたら、もっと加賀友禅に対する魅力が深まるのではないだろうか?
加賀友禅に限らず牛首紬や能登上布についても、こうした場で話ができたら、着物の憧れを持って業界に入る若者がが増えるのではないだろか?
現実的ではないのかもしれないが、こうして子ども達と関わってみて素直に感じた私の感想です。
仕事でもない、私生活の中にもない、ゲストティーチャーとしてこの教室で真剣に4年生の生徒さんと共に加賀友禅のことについて語り合えたことをとても嬉しく思っています。
娘の感謝です。
そうそう、最後に娘が私を自分の父親であることを明かしたときの生徒の驚きがとても印象的でしたね~
ということで今日の記事とさせていただきます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。