加賀小紋を染める坂口さんの2025年度綿絽浴衣の話/輝く帯留めが入荷

母さんの入学式の装いに加えたいかんざしと帯留め 帯留/帯飾り

【加賀小紋を染める坂口さんの2025年度絽浴衣の話】

石川県でただ一人加賀小紋を染めていらっしゃった、故・坂口幸市氏の後を継いで息子さんである坂口裕章氏が加賀小紋の制作に頑張っていらっしゃいます。

その坂口工房で染めている「加賀染古代型夏衣」のことについて少し記事を書かせていただきます。

「加賀染古代型夏衣」とは、綿絽の生地から染めた単衣夏物の着物としても着れて浴衣としてお召になれる着物のことで、坂口さんが古い伊勢型紙を使って染めていることから、「加賀染古代型夏衣」として作り出している単衣・夏物の商品となるものです。

長年に渡り当店が取り上げている品でもあり、県外からの問い合わせも少なくないことから、今年も準備したいと考えてるのですが、今年は作らないとの連絡が地元の仕入先から入ってみましてね~

コロナ禍以降、こうした話は氷山の一角に過ぎず、着物の京都出張でも○○の機(はた)の商品は、昨年、廃業したために生産ができなくなったとか、材料費が高くなって生産を見送ったとかネガティブな話ばかりで、和装業界全体が元気を失っていて、どうしてしまったのかと考えさせられています。

着物需要が少なくなっていることが大きな要因の一つだと思いますが、だとしたら、これまで以上に魅力的な商品やサービズを提供して、需要拡大の道を探らなければならないのに、多くの仕入先が逃げ腰で話をしていても楽しくありません。

話題を「加賀染古代型夏衣」に戻しますが、店では”坂口さんの綿絽浴衣”と呼ばせていただいてまして、坂口さんと店との間を取り持つ仕入先から、数日前に、私の店からのオーダーメードとなるものであれば、作ることが可能であるとの回答がありましてね~

生地代や諸経費が値上がりしていることから仕入れ値も高くなりますが、坂口さんの工房にお邪魔して、型紙の選択や地色や差し色など、坂口さんと相談しながら作らせていただくつもりでいます。

店からの条件としては納期で、できれば卯月の会に間に合わせて欲しいのですが、それが無理であるなら、5月16日から日本橋で開く東京展で発表できるが条件とさせていただきました。

本日その話し合いを持ったので、後日連絡が入ってくると思っていますが、どうなることでしょう。

この話題からもお分かりいただけるかと思いますが新しい商品が作られていません。

難しい時代になりましたが、自分が元気な間はできるだけ前向きに考えられるように務めたいと思っている私です。

【母さんの入学式の装いに加えたいかんざしと帯留め】

母さんの入学式の装いに加えたいかんざしと帯留め

こちらの画像は新しく揃えた帯留めをお母さんの入学式の装いとして提案させていただいたものです。

一つは幅2㎝×1.5㎝長方形と直径が1.5の円形になったミラーボールのような感じで、光の反射で輝く帯留めです。

訪問着や付下げ、色無地などのフォーマル系の装いに格調を高める装いとなるのでお勧めさせていただきたいです。

細長いタイプの帯留めが税込み価格¥7,150で円形タイプは¥6,380となります、

画像は螺鈿入りの白いかんざし(税込み¥8,560)と合せて、お母さんが出席される入学式の装いをイメージさせていただきました。

帯留めもかんざしも着物の装いに必ず必用とされるもではなりませんが、装いの中でお気に入りの和装小物が一つでも入ると、着物を着ることが楽しいと思えたりします。

そう、昨日の出張で京都駅にある伊勢丹でネクタイを一つ買い求め、そのネクタイを締めて店の出勤しました。

ただそれだけのことなのに、何処かウキウキするところがありました。

それと同じで、和装でも新しく買い求めたかんざしを装いの中で生かしたり、帯締を帯留めにすることに替えただけで、ワクワクするところがあって、このワクワク感が入学式の場だとしたら素敵だと思わない・・・。

目の前に入学式が迫っていますが、何か一つでも和装小物を替えられたら、自分が盛り上がって心地いい式典を迎えられるかと思います。

参考にしていただけたら幸いに思います。

それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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