ここしばらくの業界の動きを見ていると、残暑が厳しいこともあるのか動きが止っている感じがして勢いがありません。
仕入先は以前から見ると店に立ち寄り先が少なくなっていて、全国の呉服店が月初めの京都の月商に足を運ぶという姿も少なくなっている感じがして、秋商戦に入ってどのような店作りをしているのか気になっています。
市内の仕入先を廻っていても同業者と会うことがほとんどないもので不思議で仕方ありません。
【加賀友禅の新作が発表になる】

実は今日、市内で加賀友禅を作っている仕入先で、新作の加賀友禅の発表会がありまして、どんな商品が作られているのかを確かめたくて見に行ってみました。
コロナ前に比べると作られている点数は少なくなっていますが、新しいし商品を見に来ている同業者が少なくて、現在の状況を見ることとなりました。
どちらかと言えばきもの業界はフォーマルからカジュアルきものへと流れていて、フォーマル系は厳しい状況に置かれていますが、加賀友禅の産地で商売をしているだけに、地元の呉服店さんは新しい商品を見るということがあってもいいのではないかと思っています。
そこで気になる商品を目にしてしまってお洒落なきものを仕入れましたが、仕入れた以上は販売に繋がる店作りを考えなくてはなりません。
ここに商売の在り方があるように思っています。
一方でカジュアルの装いに対してはとてもこだわりを持っていて、気軽に着られる片貝木綿のきものをコーディネートしてみたのでご覧下さい。
普段着の片貝木綿のきものをコーディネート

その画像がこちらの紺系のきものになります。
江戸小紋のような細かな格子柄のきものを紬の全通柄の帯で合せ、兎さんが楽器を持った刺繍鼻緒ですげた竹皮の草履下駄と当店オリジナルのいろ足袋でカジュアル感を高めて着こなしを作ってみました。
片貝木綿は裏地を付けないで仕立てる単衣のきもので、お仕立て上がりが税込みに56,000円くらいのきものなので、気軽に着ていただけるかと考えています。
このような種類のきものからきもの遊びを始めてると、負担も少なくて気軽に活用できるのでオススメです。
【帯締め帯揚げでコーディネートを整える】

そしてこのような色合いで帯締めと帯揚の色をまとめてみました。
帯揚の色がアクセントとなっていていい感じに纏まっているかと思います。

帯締めに暖色系の色を入れてまとめるのも悪く無いかと思っています。
こうして帯締めと帯揚げの色を加えることで装いの表情が豊かになり、その装いを楽しんでいただけることでしょう。
きもの初心者はこのようなきものから楽しんでいただけたら、きものの面白さを味わえるのではないかな~
どうか参考にさせてください。
ということで今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい、

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







