以前に県外の方から柚子柄の帯の件でご相談をいただいていたのですが、お客様のご要望に添えるものがなくてね~
そこで加賀友禅作家さんに図案を描いていただいて、オーダーメイドで染めるという選択を考えてみました。
素描友禅が上手な加賀友禅作家さんにお願いしていたのですが、柚子の柄の図案ができたとの連絡があり、その図案を受け取ることに・・・
この大きなファイルみたいな物を渡され、それを開くと柚子の図案が描かれていました。
作家さんの庭に咲いてた柚子をスケッチされたそうで、そのファイルのは二つの図案が・・・
ご相談をいただいた方に見ていただく必要性があり、その図案をここにアップしてみることにしました。
それがこちらです。
この映像が素描で描いた柚子の模様で、お太鼓になる部分です。
両脇に赤い線が入っていますが、外側に縦線が塩瀬帯の生地幅になり、帯芯を入れて仕立て上げると、その帯巾は内側の線になります。
帯地の色は白地に近い生成っぽう色が合うのではないかと考えていまして、柚子模様の表現方法は、糊糸目を使わずに直接筆で描く素描という技法で描けたらと思っています。
なので、こちらの画像が染め上がりだと解釈されてください。
この原案を基にして、地色であったり模様の構図を修正して染め上げたいと考えています。
そして腹にはこの柚子が・・・
手描きなので、隠れる面は模様を描かなければコストを抑えることができます。
なので片側の面には何も描き入れておりません。
そしてこちらがBプランの図案になります。
これが腹に出る模様です。
お客様からリクエストがあった訳ではないのに、市場に柚子の模様の帯がないことを知って、店として何かできるのかを考えたくて、オーダーメイドの帯を提案させていただくものです。
とてもリーズナブルなお値段でオンリーワンの帯が作れるだけに、お話をさせていただきたいと思っていますが、私の店で出来ることはここまで。
どのように受け止めていただけるかが心配でが、このような経験が店の価値を高めて行くきっかけになると信じているだけに見逃せません。
こうして物作りの勉強させていただいているのでしょう。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。