私より5歳年上のお客様が終活の準備に入られた話をされていましたが、年を重ねるということは死に近づくということで、人生の幕引きのことも考えておかなくてはならないようです。
燃え尽きた自分を想像したくありませんが、必ずやってくる老い。
肉体は老いに逆らうことができなくとも、心はいつまでもチャレンジャーでありたいものです。
しかし終活を考えていらっしゃる方はまったく違った世界感を持っていらっしゃって、誰もが家族に迷惑をかけたくないと話されます。
だから身の回りの物を処分するというのです。
生きてきた足跡を捨てるなんて私には良く分かりませんし、身の回りの物が少なくなれば家族に負担がかからないというものでもない感じがします。
そのことより、悔いを残さない生き方ができれば、故人を見送る側として喜びがあるように思えるのですが、それって身勝手な考え方なのでしょうか?
お客様とそんな話をしながら、いつの日か家族のお荷物となる日がやってく来ると思うと、やるせなくなりました。
人生にゴールがあることを自覚しないといけませんが、そろそろ考えておかなくてはならない年になったのかもしれません。
これまで多くの人に気を遣って生きてきた人生だけに、ゴールを目の前にしたときは気遣いから解放されたいです。
いずれにしても、考え方で見えてくる世界が変わるだけに、ハッピーな捉え方ができればいいのですが・・・
前文が長くなってしまいましたが、年明けと同時に入卒の着物にこだわりたいと思っていて、その取り組み方をどうしたらいいかといろいろ考えていましてね~
人を惹きつけるアイディアがある訳でもなく、ブログで春を彩るコーディネートが紹介できればと思っていいますが、今日はその入卒にも着れるママの着物をコーディネートしてみたのでご覧ください。

優しい春をコーディネート
それがピンク地にブルーの横段になった小紋の着物です。
優しい香りを感じ取っていただけるかと思いますが、品のいい着物でしょう。

地紋のある着物
この着物は地紋に小桜を使っていて、光の当たり加減で小桜が浮いて見えるんですね~
そこに間隔をあけてブルーで色を加え、そして桜の花びらも加えた、まさに桜三昧の着物といえます。
その着物にブルーで描かれた花柄の塩瀬帯で組み合わせたものです。
綺麗な色の取り合わせで、華があってとても素敵でしょう。

フォーマルの草履とバッグ
そして、この組紐の草履とバッグで春の装いをまとめてみました。
どこから見てもママのフォーマルの装いといえるのではないでしょうか?
心が晴々する装いです。
まだまだ先の話題かと思っていますが、着物のお支度をお考えでしたら、そろそろ辺りを付けておいてください。
ママの着物の装いを一緒に考えることができれば嬉しいのですが・・・
着物選びの選択肢に私の店を忘れないようにして下さいね。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







