着物寸法が無視される時代になっていてきもの専門店から伝えたいことがある!

お客様の着物寸法を測る 店主のひとりごと

郊外の国道沿いにポツンとある店ですが、店頭に出したいる看板や新聞折り込みにチラシを入れたりして、店の情報を出していることもあり、皆さんが想像している以上に新規客の多い店ではないかと思っています。

 

中でも着物のシミ抜きやお洗濯の相談をいただくことが多くなっていますが、それ以外にも、半衿の取付や縫い上げの相談など、着物に関するお困りごとの相談窓口みたいになっています。

 

地域の方々に頼りにされていると思うと、もっともっと着物初心者に優しい店を作らなくてはならないと思いますが、この店がきもの専門店でもあり、新規で着物や長襦袢などをご準備してくださる方も少なくありません。

 

そうなると必要になるのが着物寸法で、過去に店で着物を仕立ていらっしゃれば、その寸法は店に残りますが、新規となれば、現在お持ちの着物寸法と新しく用意される着物寸法が同じであることが大切かと考えています。

 

そこで、ご自身の着やすい着物であったり、着物に合わせる長襦袢を持って来ていただくことをお願いしています。

 

 

お盆休み前に夏物の着物と帯をご準備してくださった新規のお客様がいらっしゃいました。

選んでいただいた着物と帯のご使用日が9月初めとのことで、お仕立てを急がなくてはなりません。

そこでご自身が着やすいと思っている着物と、念のために長襦袢も持って来ていただくことをお願いすると、今日、着物と長襦袢お持ちくださいました。

 

 

 

 

お客様の着物寸法を測る

お客様の着物寸法を測る

 

私が留守をしていたので、持ち込まれた着物と長襦袢の寸法を測ると着物と長襦袢の寸法が合っていないことが判明。

 

長襦袢の裄が長くて、着物の裄が短いという逆転の寸法になっていて、どちらの寸法を優先していいのかが分かりません。

 

夕方にお電話を入れて確認を取りましたが、お客様は寸法が合っていないことを気づいていませんでした。

 

 

このような感じで、確認のために持って来ていただいた着物や長襦袢の寸法が合っていないことが多くあるんですね~

 

着物寸法が合っていたいということにも二通りありパターンがまして、

 

A)着物と長襦袢の寸法が合っていない。

B)ご自身の体型と着物寸法が合っていない。

 

問題が大きいのは「B」のケースで、太ったことで体型を替えていて、太る前に用意したものが着れなくなっていることが考えられます。

となれば縫い直しか、新たに着物と長襦袢を用意し、現在の体型を採寸して仕立てるという、どちらかの選択になるのではないでしょうか?

 

今回のケースは「A」のパターンだったので、大きな問題になるものではありませんでしたが、あまりにも寸法が合っていない着物を持ち込まれることが多くあって、注意していただければと思って記事に採り上げた次第です。

 

どうしてこのようなことが起きるかといいますと、買い求めている先が同じ店でないことや、リサイクル着物を活用される方も増えていて、着物寸法についてうるさく言う店が少なくなっていることが考えられるのではないでしょうか?

 

何をもって良しとすべきかを判断することが難しくなっていますが、美しい和装を望むのであれば、コーディネートの技というものも入ってきますが、体型に合った着物と長襦袢が用意されていることで、着物と長襦袢の寸法が合っていることが望ましいでしょう。

 

既製品の浴衣や着物が存在していることから、着物寸法が無視されやくなっていますが、どうか自分に合った着物寸法があることを頭に置いて着物選びをしてください。

 

まとまらない記事になってしまいましたが、参考にしていただけたら幸いにです。

 

では、これにて・・・
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