着物を知らない人と向き合う難しさ・着物を着る前のチエックリストを載せた「あ・うん」

店の情報紙「あ・うん」№237 店主のひとりごと

春が来たかと思わせるような晴天になり、雪が降ることを見込んでビジネス展開されている先は穏やかでないでしょうか?

山間部へ行っても雪が全く目に入らなくて、道路は乾き革靴で歩けるという、過去に例のない異常気象といえる冬になっています。

 

生活しやすい気象状況になっていますが、北陸経済においては手放しでは喜べないのではないでしょうか?

 

 

 

 

店のウィンドー

 

初売りから一週間が過ぎましたが、師走とは潮目が変わったかのようにお客様が少なくてとても心配しております。

ここは「忍」のひと字と考えるようにしていますが、業界全体が覚めたムードになっているだけに、その中で活力を生み出していくこの難しさを感じています。

 

とにかく今は春商戦に向けての下準備かと考えていますが、お客様の着物に対する知識が失われていまして、商品価値の有無や着物を着るのに必要な小物の種類も分からない人たちに、活気あった昭和時代の販売戦略の事例を活かそうとしても通用しない時代になってしまいました。

そんなことよりの、着物のお直しであったり、コーディネート相談や半衿の取り付けなど、タンスにある着物をうまく生かした着こなしに高い関心を持っていらっしゃるのではないでしょうか?

 

地域に根付く呉服店として生きていくには、着物を知らない初心者に対して優しく寄り添っていかなければなりませんが、一方でもう少し着物に対する知識を深めていただければと思っています。

 

そんな考えもありまして、店が出している情報紙「あ・うん」に着物豆知識的な情報を載せるように心がけています。

 

 

 

店の情報紙「あ・うん」№237

店の情報紙「あ・うん」№237

 

その情報紙(1月号)が出来上がりました。

今月号は、季節に合った歳時記以外に、入卒時に着物を着る方が多いかと考えられるもので、「着物を着る前のチエックリスト」を載せてみました。

 

例えば、着物や帯にカビが出ていないか?

畳みジワがあった場合には、その処理をどうしたらいいのか?

半衿が付いているか。着物と長襦袢の裄や袖丈が合っているかの確認など、事前に済ませておきたいチェック事項を書かせていただきました。

 

私の作文だけに読み辛い点があるかと思いますが、そんなことよりも、できるだけ着物のイロハにこだわった情報を載せたいと考えています。

 

 

こうしてどうにか1月号が完成しましたが、回数が伸びるごとに新しい情報を載せることは至難の業で苦労が絶えません。

ここに続けることの難しさがあるのかもしれませんね。

 

それではこれにて・・・
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