メディアからは新型コロナウイルスの感染拡大から東京オリンピック開催が怪しくなってきているニュースが流れ始めていて、春らしい穏やかな日とは裏腹に日本経済の流れに怪しい影を落とし始めています。
お花見に浮かれたい気分なのに、この騒動は企業や商店に大きな影響を及ぼしていて、見えない敵に対して外出を控えるという「我慢」が最大の防御策なんてとても辛いですよね~
それだけで元気を吸い取られいく感じがして、私たちの生活の営みが弱弱しくなっていくことの方が心配です。
とにかく空元気でもいいから、上を向いて歩くことに努めたいです。
今日のポカポカ陽気は湿った心を乾かしてくれていて最高の一日でした。
花見シーズンを目の前にして、着物愛好家の方は着物で楽しめる時間を探ってみてはいかがでしょう。
例えばお友達と人気の少ない田舎町を着物で散歩するとか、神社仏閣を探して歴史に触れてみるとか、花より団子じゃないかけれど、ひっそりした街の小さなお蕎麦屋さんで、ゆったりした時間を過ごしてみるのも乙な遊び方だと思いませんか?
そんなシーンを思い浮かべて、普段着をコーディネートしてみたのでお楽しみください。
その装いを山形県米沢市で織られている白鷹(したらか)お召でコーディネートさせていただきました。
雰囲気がとってもいいと思われませんか?
地色が少しくすんで見えますが、桜染した糸で織られているからピンクベージュの色になっているのでしょう。
着物は細かな縞柄になっていまして、遠くからは無地になって見えるので着物の素材の持ち味がダイレフトに伝わってくるお召と言えます。
そのシンプルさに大人の女性を感じさせられています。
合わせた帯の白鷹織で、佐藤新一氏が織りあげた吉野織よいう九寸名古屋帯です。
技を極めた帯であることが、この画像からも見て取れるのではないでしょうか?
素朴さと温かみを感じるものがあって、日常で失われつつある世界が白鷹織から伝わってくるではありませんか。
この装いで街並みをブラリ・・・
幸せな気持ちになるに違いありません。
この白鷹お召は、江戸中期、米沢藩主の上杉鷹山(うえすぎようざん)が養蚕や織物を奨励したことのより、この地域に絹織物が発展したと伝えられています。
その織物には、米沢紬、長井紬、米琉、白鷹お召などはあり、その織物の総称を「置賜(おいたま)紬」と呼んでいるものです。
そして米沢紬に紅花で有名な、紅花の植物染料で糸を染めてから織られた紅花紬もあり、正直なところ、こんなにも商品名を分けなくてもいいのではないかと思うところがあります。
だって、ややっこしいと思いません。
そんな話は横に置いといて、紬やお召などの織物の着物は、長時間お召しになって動いていても着崩れがしにくく、着やすいのが特徴かと思っています。
なので、着物遊びを考えている方にはお勧めさせていただきたいコーディネートかと考えています。
参考になるものであればいいのですが・・・
ということで、今日の記事を終わりたいと思います。
それでは、お休みなさい。