世界中が新型コロナ感染拡大で騒がしくなっている時期に卯月展を開くことになり複雑な心境でいるところですが、今日からその卯月展が開催となりました。
お客様が多いとは言えませんが、ガーゼマスクを買いに来られる方や清左衛門の着物がどんなものかを関心を持って見に来てくださる方もいまして、静かに初日を終えることができたかと思っております。
それ以上申し上げることはできませんが、こんな時期だから割り切って物事を考えるようにしている次第です。
そこで今日は会の核となっている清左衛門の着物と帯でコーディネートした画像を用意させていただいたので、それをご紹介させていただきます。
こちらのコーディネートは清左衛門の二重織(ふたえおり)着物を唐織袋帯でコーディネートしたものになります。
水色系の着物が地紋の入った色無地に見えるかもしれませんが、この着物は糸を染めてから織った二重織(ふたえおり)というもので、平安時代の十二単に用いられた織の技法で、2~4色の緯糸(よこいと)を用い、階層に織を重ねる技法だそうです。
その着物を清左衛門の唐織の黄色っぽい袋帯でコーディネートしたものです。
その組み合わせに、帯留を入れて春の着こなしを演出したものです。
二重織は複雑に糸が絡み合う織物であるために、模様が細かい程、高度で繊細な職人の技が求められるます。
こちらは清左衛門の紬織の着物で、手引き真綿糸を赤く染めて織った無地感の着物に唐織の袋帯を合わせたものです。
スパイシーさのあるコーディネートかと思っていますが、黒地の袋帯が染物で描かれたように見えますが、唐織という織物で表現されているのが魅力的です。
他にも清左衛門の着物や帯を揃えることができましたが、こんな時期だけにご案内しにくくて、静かに世の中の動きを見守っている状態でいます。
その一方で、ガーセマスクのご注文が絶え間なく入ってまいりまして、今も東京からご注文をいただいたところです。
店にいる時は仕事のことだけ考えていることができますが、ひとたび自宅に戻ってテレビをつけると心が折れるニュースが溢れていて本当に心が痛みます。
明日も会を開いていますが、心労は絶えることがなさそうです。
ではこれにて・・・
お休みなさい。