着物再生・・・羽織から作り帯へ
お客様から昔の羽織を何かに作り変えられないかと相談があり、名古屋帯の作り帯に再生することに・・・・・
その帯が仕上がり、今日お客様に納めさせて頂きました。
写真の中央がお太鼓で、その下が生地を繋ぎ合わせて仕上げた腹の部分になります。
なかなか面白い染めの名古屋帯になったと思いませんか。
大概のお客様は着物などの生地から帯が出来る事を知りません。
今回の場合、帯に作り変えると面白のではないかと思い提案させてもらったのですが、出来上がりを見て満足して頂けたように思います。
今日は県内で一番大きな花火大会が隣町の川北であり、浴衣の着付けのお手伝いをさせて頂きました。
勿論、着付けはお母さんがするんですが、今回は7・8人の10代~20代の若い女性でした。
皆、可愛くて綺麗でしたね~
それに、ういういしさも感じますしね~
最近は花火大会と浴衣がセットになっているみたいで、とても喜ばしいことです。
夕方からざわついていた店も閉店間際には静かになり、店の出入り口の電気の明かりだけを残し、店を閉めたのですが、8時半頃に戸を開けて
「まだ店は営業したますか」と、
女性の声が・・・・・
店の奥にいた私は、慌てて店内の電気を付け、
「はい、大丈夫ですよ」と、出てみると、浴衣姿の若い女性がゆかたの帯結びを直して欲しいというのです。
川北の花火大会に行く途中に駆け込んで来たご様子でした。
すぐにお母さんに電話をして店に来てもらうことに・・・・・
そして、しばらくの間の会話。
「この時間ですと道が渋滞していて目的地までたどり着けないかもしれませんね~」
と話すと、彼女は、
「ゆかたを着れるだけで満足なんですよ」と、
今時の若い女性から返ってきた一言に、普段と違う時間をゆかたで味わってみたいんだな~と改めて感じた次第です。
チョット感激してしまいましたね~
そして、お母さんが駆けつけ浴衣を直し可愛い帯結び変えると、鏡の前で体を横にし、
「カワイイ~」
「ありがとうございました」
「料金はいくらですか・・・・」
お母さんが、「いらないですよ」と、言うと
「ありがとうございます。来年必ず来ますから・・・・」と、
急いで友達が待つ車に乗り込んで行きました。
今回も花火大会のお陰で、若い人の着物に対する憧れのようなシーンに出会うことが出来て、本当に良かったです。
このイベントに感謝しないといけませんね~
着物再生と花火大会
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