毎日現場に立って仕事をさせていただいてますが、お客様のゆかたへの肝心度は何処に行ってしまったのかと、盛り上がりに欠けたゆかた市場になっていることに気づかされています。
コロナ禍で夏のイベントが2シーズン見送りになり、きもの専門店さんのゆかたの取り扱いが小さくなっていることや、既製品のゆかたも、ここ数年流通が止まっていて、プレタゆかたの取り扱いが変わったことが、ゆかた市場を変えてしまったのではないでしょうか?
私の憶測でしかありませんが、ゆかたでお洒落をするというよりかは、取りあえずゆかたを準備してイベントをこなすという人が増えているのかも・・・
着る人の体型に合わせてゆかたを反物から仕立てるという、着物としても着やすさを追求される方が少なくなっていることも確かです。
日本人なのに、着物のことが分からないという人を増やしてしまった、私たちきもの業界の責任かもしれませんね。
こちらは木綿のゆかた地を絹の博多織り単衣ゆかた帯でコーディネートしたものですが、モダンで可愛いと思いませんか?
このようなモノトーンの大人の着こなしを20代前後の若い女性が好まれたりするのではないかな~
面白さを引き出しているのは合わせた帯ではないでしょうか?
粗紗というメッシュのような織り方をした半幅の単衣帯で、通気性と帯地の張りと柔らかさを絶妙に表現した博多織りになります。
ゆかた帯の墨色のグラディーションがゆかた地の色合と似ていて、その相性は抜群かと思っています。
合わせた下駄も個性的な形のもので組み合わせてみました。
これから各地で花火大会が開催されると思いますが、夏の風情を楽しむ意味でも、ゆかたをお召になってみてください。
気分も変わりますし、なによりいつもと違う自分を探し出すことができるからです。
嘘か誠か、一度試してみてください。
ところで、閉店後に「美しいキモノ」を編集されている方と電話でお話をさせていただく機会に恵まれましてね~
私があることを相談したくて、その窓口となる方からお電話いただくことになったのですが、地方の小さな呉服店の話をとても丁寧に対応してくださって感激させられました。
私の願いは叶いませんでしたが、30分余り、いや40分ぐらいだったかな~
会話が弾み、とても素敵な時間をいただくことができました。
大忙し中、時間を割いてくださっったことに心より感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。