【店主の呟き】
朝目が覚めると、頭を支配しているのは「はじめまして東京展」のこと。
一週間近く前から朝のルーティーンみたいになっていて、東京での展示会を冒険の旅に出たかのようで、夢が太陽なら不安は雨風となり、進むべき道を選ぶという現実離れしたことをうとうとしながら考えていて、展示会の準備をどこから手を付けたらいいのかが分からなくなっています。
動かしてしまった新しい道。
突き進むことだけを考えて、今できることを、今日できることを無我夢中になって行動に移すことが未来に繋がると信じたいです。
今日もそんな緊張感が続いた一日で、お客様の来店も多くあった感じがしました。
店は初夏を感じさせられる品揃えとなっていますが、コロナ禍で沈黙していたゆかた需要を今年は伸ばせないかと考えています。
どのようなやり方が店に合っているのか良く分かっていませんが、何よりも重要視したいのが“見立てのセンス”です。
呉服店の価値を生み出す生命線とも言える部分で、ここを“見える化”していくとセンスを重要視されるお客様が増えていくのではないかと考えてます。
そこで今日は身近なきものでお洒落を演出してみたのでご覧下さい。
【竺仙の綿絽浴衣を博多織り単衣帯でコーディネート】
その着物を竺仙さんの綿絽浴衣でコーディネートしてみました。
紺地一色のゆかたですが、麻絹の単衣半幅帯で合わせてからトンボ玉帯留めで大人の雰囲気を出させていただきました。
トンボ玉帯留めのブルーの色がポイントになっていて、素敵な女性が着こなしている姿を想像してしまいます。
加えて紺地に白で模様が描かれていて、見た目の涼しさも十分に伝わってまいります。
装いの履き物も単なる下駄ではなく、竹皮で編んだ桐下駄に波頭の模様を刺繍した鼻緒のもので合わせてみました。
とてに素敵な組み合わせになったと思わない。
ここに扇子を加えるとしたら、貴女は次の中から何を選びますか?
【お洒落な扇子が入荷!】
こちら5点を新しい仕入先から用意したもので、描かれている扇子の模様が変わっていて持ち歩きたくなりません。
先の綿絽浴衣のコーディネートに「水玉金魚」の模様が優しく写っていい感じにまとまるのではないかと考えてますが、「狐の嫁入り柄」の面白みに惹かれるとことがあって迷っています。
どちらにしても、ここまでコーディネートができたなら、誰にも負けない装いとなることでしょう。
店ではこのような古典柄のゆかたをメインとして揃えていまして、ご本人さんのお顔写りを確かめながら、コーディネートさせていただくようにしております。
今年は何もかもが品数が少なくなっていて、長引くコロナ禍で浴衣を染める職人さんや下駄を作る職人さんが業界から離れて行って、新しい商品が作れなくなっているそうです。
これまでとは勝手が違っていて、商品選びは速い物勝ちとなりそうなので、早めにゲットされることがオススメ。
ちなみにこだわりの竺仙ゆかたを東京展に持って行きたいと考えてます。
今年新調したいと思われている方は、博多織りの単衣帯も充実させたので、当店の「はじめまして東京展」に足を運んでみてください、
詳しくはホームページにも東京展の情報を載せているので、参考にしていただけたら嬉しく思います。
それではこれにて・・・
お休みなさい。