コロナ禍以降、材料の高騰や物作りの職人さんの高齢化もあり、これまで普通にあった商品がなかなか手にできなかったり、需要の少ない商品が廃番になっていたりして、業界内の変化に戸惑うことが少なくありません。
これまで安定供給されていた「ゆかた」も、コロナ禍によって廃番となったブランドや生産を減産しているメーカーもあったりして、浴衣にこだわる店としては店作りが非常に難しくなっています。
今から紹介させていただく子供浴衣も、商品を作るメーカーが少なくなっていましてね~
私の店の廻りが新興住宅地となっていることから、年々ニューファミリー層が急増しています。
地域に根付く店としては、子供浴衣で新しいお客様を呼び込めないかと、新しい戦略を考えているものの、子供浴衣を染めているメーカーさんが減少していて、量販店との差別化を図ることに悪戦苦闘しています。
中でも男の子のゆかたを作っている先が激減していまして、昨年3.4歳用の孫(男の子)の既製品ゆかたが欲しく、店の仕入先に相談してみましたが、納得できる色合の品が何処にもなくて、これには驚かされました。
仕入先の担当者は、男の子はゆかたよりも甚平が人気で、男の子のゆかたを作ることを控えていることを話してましたが、このような話は氷山の一角で、ありとあらゆる商品が減産となってまして、需要の少ない商品から姿を消していく傾向にあるのが、我々の和装業界となっています。
一般の消費者にこのような話をしても信じていただけないでしょうが、これが現実なんですね~
過去の経験から、商品が少ないとなれば、ネットで探すお母さんが増えるに違いない。
そんな考え方も出来ると、ここに男の子のゆかたを紹介させていただきましす。
【男の子の身丈95㎝~105㎝の白地ゆかたのトンボ柄】
こちらは身丈が95㎝~105㎝の男の子の既製品の白地のゆかたで模様はトンボ柄になります。
大きさからすれば3.4歳用の三つ身となるもので、幼稚園児の年少さんがら着られる大きさかと思っています。
そのゆかたに正絹の絞り兵児帯を合わせてにました。
【ブルー地にカニと井桁かすりの柄】
先の品と同じ大きさのもので、ブルー地にカニと井桁かすり柄は入った三つ身ゆかたです。
合わせた絞り兵児帯も色がとてもオシャレで可愛いと思いませんか?
どちらも可愛いと思いますが、年長さんや小学生の男の子にゆかたを用意するとしたら、大人分の長さがある反物から仕立てるというのはいかがでしょう・・・。
【竺仙の男の子の浴衣地】
年が大きくなるにつれて、男の子も既製品のゆかたは何処にもなくて、反物から仕立てるというのはどうでしょう。
コストは高く付きますが、誰も着ていないという満足度に触れていただけるに違いありません。
どちらも白地のゆかたですが、参考にしていただけたらと思ってここにアップさせていただきました。
男の子を持つお母さんの中で、お子さんにゆかたを着せたいと思っているようでしたら、一日でも早く準備されてください。
素敵な柄から抜けていくので、後になればなるほど、ゆかた選びが難しくなるかと思います。
どうか参考になれてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。