今の時代を生き抜こうとしたときに、自分の年齢と照らし合わせて考えることが多くなっています。
一般的の日本の社会では60歳から65歳くらいまで務めると定年となり、そこから第二の人生が始まるのでしょうが、和装業界で仕事をしてきた人は定年後も嘱託社員となって同じ仕事を続けている方が比較的多いように思われます。
これは新しい人材を確保できないという背景があるからで、60歳代は若手と言われる業界であることに不自然さを感じております。
そんな折、私よりも三つほど若い仕入先の担当者が体調不良のために退職するとの知らせを電話でいただきまして、「君もか~」という気持と、これまでこの店を担当であったことに感謝の気持を伝えさせていただいた次第です。
すると今度は私と同じ年の悉皆屋(しっかいや)の担当者が、腰を痛めて営業から離れて後継者育成となる内勤に替わるとの報告をいただきまして、「君もか~」と、言いたくなる寂しさを覚えた次第です。
ここ数年で苦楽を共にしてきた60歳代の担当者が次々と業界を離れて行って、自分が現役で、それもいつもと変らずに仕事を続けられていることが不思議に思えてなりません。
同時に、いつまでこの仕事が続けられるのかを考えてしまい、残された人生を私なりに想い描くことがあります。
そこで障害となるのが、人が老いていく姿を見てしまって、“自分もア~なるのかな~”と、どうにも出来ない儚さに人生の限界を感じてしまいます。
それでも、この地球上にはいろんな考え方を持った人がいて、年齢に関係なく夢を追い続ける人を見ると心が奪われます。
憧れなのかもしれないが、輝いている人に一歩でも近づける生き方ができればと思ってしまいます。
それが映画やドラマの世界であっても憧れを持ってしまいます。
年を重なるということは、病気を呼び寄せるリスクが増すということで、気力を失うことではありません。
だとしたら、健康に注意を払いつつチャレンジする人生であったなら素敵だと思いませんか・・・。
何をするために命をもらったのかを自分に問いかけてみたいものです。
それにしても、同じ仕事の価値観を持つ「同士」が目の前から消えていくというのは、とても寂しいものがあります。
変な話になりましたが、話題を現実に戻して、一枚の小紋を個性的に組み合わせてみたのでご覧ください。
【一枚の小格子柄の小紋】
その着物がこれまで何度も登場している“はんなり感”のある小格子柄の小紋です。
温かみのあるちりめん素材で、このような無地感の小紋は帯合わせが楽しくてね~
しゃれ袋帯も合いますし、九寸名古屋帯も無理なく合わせることができますが、お洒落っぽく着こなすのであれば染帯が一番シックリくるかと思います。
【全通のローケツ染め染帯】
取り出したのは彩りが正反対となる黒地のローケツ染と思われる全通柄の染帯とカジュアル系の草履で組み合わせてみました。
帯地は節のある紬地に染めた品となります。
個性の強い染帯ですが、穏やかな小紋柄に力を加えるものとなり、それに面白さがあります。
全通柄というのは帯地全体に模様が入っていることをいい、お腹周りのある人にはとても使いやすい帯となることでしょう。
コーディネートの一つとして、帯の中央の黄色の線と草履の鼻緒の色を合わせてみました。
【お洒落な着物コーディネート】
中高年向きの着こなしとなりましたが、着慣れた女性を創り出しているのではないでしょうか。
それぞれの品に涙市価格が付けられました。
ちりめん地小格子柄小紋 ¥220,000 → ¥176,000(税込み)
全通柄染帯/ローケツ染め ¥275,000 → ¥176,000(税込み)
カジュアル系の草履 ¥27,500 → ¥22,000(税込み)
グレードの高い着物と帯となりますが、特別な割引価格となるのでお得かと思っています。
但しこのお値段は涙市の期間中に限らせていただきます。
ということで今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。