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おしゃれな着物と帯を仕入れたのでご覧ください。
まず先に飛び込んでくるのは、おそらく渋い色合いの中に小さく描かれた兎ではないでしょうか。
後ろのお太鼓の所に一つだけ出る紬素材の染め帯で、ベースの色はモスグリーン。
それに合わせた着物が、色合いといい柄といい素敵でしょう~
この着物、なんだと思われますか・・・
シルクの紬のように見えますが、シルク22%・ウール78%素材の織り物の着物なんですね~
だから裏地を付けなくても暖かく、今の時期にお召しになれる着物なんですよ。
オーダーメイド仕立てを加えると6万円余りで手にできるお手頃感のある着物でもあります。
そんな感じには見えないですょ・・・
写真のようにシルクの帯を合わせると、味のある雰囲気がかもし出されて最高です。
なんといってもその味を引き出しているのは兎柄の帯ではないでしょうか・・・・・
この帯の面白いのは後ろのがらだけではありません。
前に出る腹のところにも兎が、それも後ろ向きになった兎のお尻が・・・・・
なんと可愛いのでしょ・・・
思わず笑顔がこぼれます。
帯締め帯揚げをあわせてみることにしましょう。
まずは20代の若い方を意識した色の取り合わせを考えてみることに・・・
帯締めにオレンジ系に細いラインを入れて、帯揚げをポップな感じにしてみました。
とてもおしゃれな感じでいいじゃありませんか。
それでは次は大人の着こなしにチャレンジです。
全体の装いの色になる金茶色と兎柄を大切にしたいので、静かな色でまとめてみました。
帯締めは紫、そして墨黒の帯揚げを入れて小ざっぱりと・・・
他の色も考えられますが、あっさりまとめるには小物の色のトーンが沈んでいた方がより魅力的かもしれませんね。
こうして帯締め帯揚げの色を変えることで、着物の雰囲気が変わることがお解りいただけるのでは・・・
とにかくおしゃれな帯で夢中になって小物を合わせて酔いしれていた私でした。
ちなみにこの帯のお値段ですが、帯芯とお仕立てが加わると15万円近くするお品です。
このような着こなしを町で見かけたら、心を奪われてしまうかもしれません。
それくらい味のあるコーディネートだと思います。
そして、ついでと言ってはなんですが、長女にもシルクウールの着物を作ってやることにしました。
それが、この明るいオレンジ糸の着物です。
帯をお母さんが私と結婚する際に持ってきたものをこの着物に乗せてみると、これがなかなかいいんですね~
気軽に締められる細帯も考えられるのですが、眠っていたお母さんの紬帯を使ってもらおうと思っています。
このように親子で使えるところが和装のいいところで、娘はこれを機会に着付けをマスターして一人で着れるようになりたいとはりきっていました。
早速仕立てる段取りを済ませたところですが、普段着の着物というものは、いろんなアレンジができて楽しいものですね~