【京都出張レポート】
とても暖かな日となった京都は、青空が広がっていて、風もなくて12月とは思えない気持のいい天気でした。
今年最後の出張となるだけに、年末年始の店作りの済ませておかなくてはなりません。
なので店が取り扱っている商品を「きものと帯」・「和装小物」・「和雑貨」・「お香関係」と4つの分野に分けて、駆け足で仕入先を廻る訳ですが、或る仕入先を久し振りの訪ねてみると、新作の浴衣が発表になっていまして驚きました。
というのは数日前に東京竺仙さんと来年の浴衣状況について電話で話をしていまして、いつもより新作浴衣地の染め上りがかなり遅れているそうで、担当者が困っていたもので、“ここの会社はどうなっているの?”って感じで衝撃がありました。
というのは、様々な業種の仕入先を廻ってみて、竺仙さんも話してましたが、コロナ禍の後遺症というものが起きていて、業界に関わるベテランの職人さんが高齢であることからリタイヤされたり、廃業されて方が少なくなく、その後を中堅の職人さんがカバーしているものの、物作りの効率が悪くなっていて、和雑貨関係の会社では、商品を作ってくれていた職先が廃業してしまって、別の職先を捜しているものの、なかなかが見つからないそうです。
それがダイレフトに物作りに影響していて、最後の訪ねてお香屋さんでも、腕のいい職人段が高齢で職を離れてしまって工芸品的な商品が作れなくなっていることを話していました。
あらゆるものが職人離れが引き金となり、物が作れなくなっている話をされますが、商品の制作を発注する側も、物価の高騰などもあり制作するという行為に負担を感じているところがあるのではないでしょうか。
流通の川上で深刻な問題が起きていることを認識して仕事に励まなくてはまりませんが、きもの専門店さんがもっと積極的に動かないと、廃業を考えている職人さんを繋ぎ止める事はできないでしょう。
ここが正念場だと思って踏ん張らないと、無くなる業種になってしまうかもしれません。
そんな危機感を持って、仕入先を歩き回った一日でした。
浴衣に限らず和雑貨を取り扱う先では「2025年の和柄Tシャツ」が発表になりましてね~
【新作和柄Tシャツが発表になる】
こちらの和柄Tシャツも新しく発表になり注文を入れてまいりましたが、メーカーさんの狙いはインバウンド需要に期待を寄せているのか、女性らしい優しいTシャツが少なくてね~
それを話すると、今度は全国の販売店先が廃業していっているので、小売店さんを当てにすることができなくなっていて、海外からの観光委客をターゲットに作られた物だと云っても過言ではありません。
まさに歌舞伎柄のTシャツなんかは、男性を、それも海外の男性を意識したシャツかと思っていますが、今年はキッズの和柄Tシャツが新しく発表となって、手探りでキッス和柄Tシャツもそろえさせていただきました。
店内での発表は4月中旬以降となりそうですが、楽しみにしていてください。
足がツルほど歩いた後は、京都駅に戻って電車で戻る訳ですが、駅ピアノの場所を見つけると、仕事の最後の〆は「駅ピアノ」を聴くこととなっていて、今日も駅ピアノの演奏を聴かせてもらいました。
京都駅の駅ピアノ】
僅か10分余りの時間でしたが、疲れた心をほぐしてもらいました。
やみつきになりそうです。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。
長い一日で本当に疲れました。