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秋の深まりと共に冬対策の準備に入っているかと存じます。
まずはお部屋の暖房器具にブーツとか、コートやセーターなど、生活に密着していることから防寒対策が始まるのだと思いますが、意外と忘れ去られているのが和装の寒さ対策です。
今日はおしゃれな着物コーディネートに防寒グッズを加えた提案してみたいと考えているので参考にしてください。
先に、着物コーディネートをしてみました。
紬素材に染めた細かな小紋柄に黄色の全通〈ぜんつう〉の染め帯を合わせ、おしゃれな街着の提案です。
色合いが明るくて品のいい着こなしではないでしょうか?
雨が多い季節に雨草履と羽二重の蛇の目傘を加えましたが、草履の色合いもにピッタリで、手にした赤の蛇の目傘に女性ならではの魅力を放つことでしょう・・・
帯〆をアッサリした色合いにして、帯揚げにスパイシーな紫を加えてみました。
帯揚げは雪だるまに雪の結晶柄で、訪れる季節を演出して楽しんでみてもよろしいかもしれませんね。
ここまでは雨天の日を考えてのコーディネートです。
さて、ここからが寒さ対策の和装小物提案になります。
こだわってみたのが、映像の「防寒用・草履つま先カバー」。
応急処置的小物となりますが、お持ちの草履に簡単に取り付けることができるものです。
片方をはずし裏返しにしました。
つま先の鼻緒を包み込んでからマジックテープで固定する仕組みになっています。
足袋の汚れ防ぎ、冷たい雨風の防寒用としても役立つことでしょう・・・
道中は、この「防寒用・草履つま先カバー」を取り付け、ホテルなどの会場に入ればカバーを取り外しバッグの納めておくことも可能です。
¥2、310というリーズナブルな価格でもあり、一組、備えておくと安心ではないでしょうか・・・
店ではこちらの黒のみを提案しています。
そして足元の保温に最も有効なグッズとして市場に登場したのがインナー足袋です。
素肌に直接履いた後に足袋を履くことになりますが、これがとても優れた寒さ対策になります。
昨年、このインナーを履いてみて、寒い冬に有効だったもので是非お薦めしたいと思います。
サイズは22.5~24.5㎝までの対応のM寸と、25~27㎝対応のL寸の2種類で、どちらもお値段は一足577円です。
他にも肌着なども品揃えていますが、今日はここまでとさせていただきます。
説明が不足していたかもしれませんが、これから先はお電話やメールでご相談を受け付けることができればと考えています。
この場を借りで皆さんにお伝えしたいことは、夏には暑さ対策の和装小物があり、その対極に冬の寒さ対策グッズが市場に存在しているということです。
しかし、呉服店さんは着物や帯を販売することに一生懸命で、季節に合った小物を紹介しきれていないのが現状ではないでしょうか・・・。
だから、便利な小物があることを知らない人が多いのだと思います。
そこで私は寒さ対策の和装小物だけを集めたコナーを作ってみました。
必ずしも充分だとは言えませんが、認知度を深め季節に合った着こなしを理解していただければと考えているところです。
着物のおしゃれな装いは、季節に合った着こなしをすることなのかもしれません。
なんでも我慢し合理的な考え方の基には、本当の意味でのおしゃれは存在しないのではないでしょうか。
今日はそんな呟くを加え、記事を閉じたいと思います。
ではお休みなさい。