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毎日晴天が続いていると、今日のように曇り空もいいものである。
どことなく梅雨の気配を感じますが、これでいいのかもしれない、と、思いながら外回りに汗を流す一日でした。
途中で目にした「アリウム」の花、葉を持たない串刺しになったような花が妙に面白くて、この映像を今日の写真とさせていただきます。
花言葉は「無限の悲しみ」だそうですが、「正しい主張」という花言葉もあるようです。
誰がこれらの花言葉を考えたのかは知りませんが、なんとなく解る気がします。
さて、今日の記事ですが物やサービスの値段について私が考えることを書いてみたいと思います。
うまくまとめられるか判りませんが、ご一緒に考えていただければ幸せに思います。
数日前のことです。
これまで営業に来なかった郵便局が、荷物の発送の仕事をもらえないかと尋ねてきました。
現在、運送便は佐川さんとクロネコさんを利用させていただいているのですが、その価格に歩み寄れる見積もりを出したいので、メール便も含め検討させて欲しいというのです。
数日後、営業に来た担当者が、メール便の定形サイズを、いつも利用している運送会社より1円安くした見積もりを持って来ました。
(他の荷物の価格については、ここでは触れないでおきます)
私が要求した訳ではありませんんが、仕事を取りたい一心で出してきた価格だと思います。
店としては経費削減になり、悪い話しではありません。
しかし、何かがひっかかって、その場で即答することができませんでした。
何故なら、昨今のご時世の中において、小売業は価格破壊で随分傷めつけられてきました。
その土俵に足を踏み入れてしまえば、物やサービスの価値にあった価格より、他社に負けない価格が最優先で、命を削って経営をしているような気がしてならないんですね~
この関係は、小売店と仕入れ先の間でも同じ事が言えます。
薄利多売の経営は、お客様を集められる関係の上に成り立っているのではないでしょうか。
家業店は、適切な価格を基に、販売価格を押さえる努力をすることは基本的な経営の在り方です。
それを踏まえて、安心できる店の質を高めて行かねばならない。
この努力こそが物の値段であったり、喜ばれるサービスに繋がるのではないでしょうか?
話を1円安いメール便の話しに戻しましょう。
郵便局からの提案は魅力的です。
しかし、お取り引きの長い運送会社には、数え切れない無理を受け入れていただいて来ました。
価格面でも吟味したお値段を出してくれています。
それは感謝に値すべきもので、1円の違いで、鞍替えすべきものではないように感じたのです。
仮に私が反対の立場だったら、これまで築いてきた「安心という関係」を疑い始め、喜びというものが薄れるのではないでしょうか・・・
そして、目指したい店作りを、自らがペナルティーを冒す行為でもあります。
厳しい現実を知らない経営者だと笑われるかもしれませんが、郵便局の方にはお断りをしたいと思っています。
経営をするに置いて何が正しいのか判りませんんが、人間関係を大切にして、前に踏み出せる人になりたいです。
言葉を変えてもう一度言います。
関係を持った人達が豊かになれる関わり合いこそが、価値を生み出して行くのだと信じたいです。
お伝えしたいことを、言葉で表現しきれなかったように思いますが、今日はこれにて終了です。
では、お休みなさい。