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午前10時の国道の温度計は30度になっていましたが、今日も蒸し暑い一日になりました。
予報では明日は涼しい一日になりそうで、生活者の心に秋風が吹いてくれることを期待したいものです。
ここ数日の暑さを残暑というのでしょうが、単衣の着物利用者はどれくらいるのでしょうか?
習い事をしていらっしゃる方は必要とされているので、それ以外の方だと、袷時期の10分の1にも満たないかもしれません。
このことが、秋の始まりに馴染めない消費者感覚があるのかもしれません。
温暖化が進む中で、心地よく着れる新しい着物提案が求められているとしたら、第一段階として、袷の着物と単衣の着物との境界線を季節で分けるのではなく、体感温度で考えるTPOがあってもいいかもしれませんね。
今日はオーソドックスな訪問着をご紹介させていただきます。
年代としては20代から30代の訪問着になりますが、古典柄で流行に左右されない正統派の訪問着といえるでしょう・・・
お茶会の場や、これからの季節だと七五三のお母さんの着物としてお召しいただけるのではないでしょうか。
正装ともいえる着物だけに、帯も格のある袋帯を合わせるのが常識かと思います。
金銀糸の入ったものや箔使いのものを向かわすのが一般的ですが、黒地に松竹梅に宝尽くしの袋帯を合わ個性を引き出してみました。
装いにメリハリが生まれ着物の格も一段と高まることでしょう。
訪問着はパーティーやお茶会などの習い事にもお召しになれますが、普通のご家庭の方ですと、入卒や結婚式の披露宴など、慶事ごとに着装されることが多いかと思われます。
それだけに、趣味性の高い物を避けられる傾向にあり、品の良さを望まれます。
ここが街着とは違うところなんですね~
特に北陸地方は、そのような傾向にあります。
都会の方とは、訪問着に対する捉え方が少し違うかもしれませんが参考にしてください。
日々淡々と過ぎて行く日常で、今月も残りわずかになりました。
スロースターターとしては筋書きどおりだと割り切り、深まる秋に望みを託したいと思います。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







