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「季節は春」と呼んでいいくらいの陽気で、ふらっと散歩に出たくなる気持ちのいい一日でした。
この様子だと春が近い感じが致します。
休日の方は良い気晴らしになったのではないでしょうか。
この陽気を逃すまいと、急いで春の売り場を整える私ですが、あまり変化のない日で終わってしまいました。
2月ってどうして消費が弱いのでしょう・・・
着物と和雑貨で勝負する難しさを味わっております。
この先、和装の装着が増えると考えられるのが、入卒を控えていらっしゃるお母さんの装いです。
着物を親任せに準備された方は、何をどうすればいいのか判らないと、呟く方も少なくないと思いますが、少しだけアドバイスをさせていただきます。
式典でもあるので、遊びの着物は適当ではありません。
一般的には、訪問着や附下(つけさげ)、色無地がふさわしいと思います。
ここで頭を痛めるのが帯や小物のコーディネートではないでしょうか?
地域にある呉服店はそんな方のお手伝いをしてくださると思うので、勇気を出して相談されることをお勧めします。
遠まわしになりましたが、このことによく似た相談があったので紹介してみたいと思います。
数日前に娘さん結婚式を控えていらっしゃるお母さんから、留袖に合わせる白長襦袢の半衿の付け替え相談がありました。
このような依頼は年々増えている訳ですが、着物のことが詳しくないと言われたもので、一式持って来ていただければ点検することをお話しすると、黒留袖と帯を持って再び訪れてくださいました。
まず先に、留袖にカビが出ていないかを確かめると、カビはありませんでしたが、衿の部分にかすかな汚れが・・・
次に着物と長襦袢の寸法が合っているかを確かめると、長襦袢の袖丈が3㎝近く短いことが判明。
問題を解決法をお伝えしましたが、そのお客様は、見てもらって良かったと、とても喜んでくださいました。
このように初心者には気づかないことがたくさんあります。
着物に詳しくない方が着物を着ようと思うと面倒なことがいっぱいありますが、恥をかかない防御策として、詳しい人に点検してもらうことから準備を進めてください。

こちらは入卒の着物として、色無地に袋帯、そしてバッグをコーディネートしたものです。
控えめな装いの中に、上品さが備わっています。
柔らかな水色の袋帯に、おしゃれな感と優しい春の訪れを感じていただけるのではないでしょうか。
入卒の着物やコーディネートについて、判りやすい記事を書きたかったのですが、まとめることができませんでした。
結論から言うと、いろんなケースがあるので、専門家に相談されることが得策かと考え、このような記事になりました。
どうか参考にしてください。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






