県外のお客様からお手持ちの附下に合わせる帯と帯〆帯揚げの見立て相談をいただいていまして、先月、帯をいくつか紹介させていただき、その中からお気に召す袋帯をお選びいただいたのですが、帯〆帯揚げの提案が残っていて、この場を借りてご紹介したいと思います。
そのお客様は、店の送られてきた附下をお子様の入学式に着られるとのことで、年代は30代の方でいらっしゃいます。
その前に、お若いお母さんが自ら着物を着ようと思うと、判断ができないことや不安に思うことが数多くあるのではないかと思います。
馴染みの呉服店さんが近くにあれば相談もできるのでしょうが、そのような方はほんの一握りで、どうしたものかとお困りの方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方々にネットで相談ができることを知って欲しくて、お客様の承諾をいただいてご紹介するものです。
どうかそんことをご理解されて、今日の記事をご覧いただけたら幸いに思います。
今回のコーディネートに使わせていただいた帯〆はこちらの4点です。
帯〆・・・上から ¥28,080 ¥25,920 ¥25,920 ¥2,1600
上から2つ目除いた他3点は撚り房になったものです。
撚り房のいいところは、装着時やご使用後に房が花火のように広がらない点かと考えております。
そして、中央の重ね衿を挟んで、左右に映し出されているが帯揚げになります。
帯揚げと重ね衿・・・左¥15,120 右¥16,200 中央:唐織重ね衿¥8,640
それではこれらの小物を使ってコーディネートした画像をアップさせていただきます。
1≫ 重ね衿、帯〆帯揚げの3点コーディネート価格・・・¥50,760
2≫ 3点コーディネート価格・・・¥49,680
3≫ 3点コーディネート価格・・・¥45,360
4≫ 3点コーディネート価格・・・¥49,680
5≫ 3点コーディネート価格・・・¥50,760
ここに5つの組み合わせをアップしてみました。
重ね衿を必要とされない方もいらっしゃいますが、品のいいお色で重ね衿があってもいいかと思って、オレンジ系のピンクを選択してみました。
また、送っていただいた平織のピンクの帯〆でも可笑しくありませんが、着物全体がピンクであるために、帯〆までピンクにしない方が装いの色合いにメリハリが出ておしゃれだと考えています。
それと今後の使い道なども考慮してセレクトしました。
お客様によっては刺繍半衿を加える方もいらっしゃいますが、白の半衿で充分かと思い提案を控えさせていただきました。
お値段は少し張りますが、とても締めやすい帯〆であることも付け加えておきます。
以上は私からの提案ですが、K様のご要望があればお聞かせください。
このように色を重ねることって、着なれない方にとっては至難の業かと思います。
選択肢の一つに同色系をでまとめる方法がありますが、そこには安心があっても、おしゃれ感を生み出すことが難しいと考えております。
そこで何の色を持ってくるかですが、着物や帯に使われているアクセントとなる「差し色」を使ってみると色が立っておしゃれ感が増すのではないでしょうか?
そこで気を付けたいのは、装いに映える色だからといって近い場所に同じような色を使うとその効果も薄らぎます。
例えば帯〆と帯揚げの色を揃えるのは無難な合わせ方ではありますが、その色が装いに映える色だとしたら、どちらか一つを使った方が、より一層色の効果が生まれます。
仮に「効き色」を他の場所に使うのであれば、離れた個所に使うことをお勧め致します。
帯〆と重ね衿とか、帯〆と草履の鼻緒とかの距離感のことをいいますが、それを上手に生かすと「効き色」が上品なおしゃれ感を生み出してくれる思います。
色合いの強弱もあって難しいところではありますが、意識するようになると感が掴めるのでは・・・
私流の色の合わせ方ですが参考にされてみてください。
それではこれにて・・・
お休みなさい。