商品と経営に間に立ち「涙市」の想いを綴ります

 店には多くのお客様がいらっしゃいます。
着物のメンテナンスを持ってこられる方もいれば、夏物の着物相談や浴衣関連商品を見に来られる方、仕立師が仕上がった着物をお持ちになられたり、さまざまな目的を持って店にお越しになられます。
今日もそのような一日で、昼食が取れたのが午後の3時ごろでした。
その後もお客様があり、涙市の準備は何一つ進めることができずに終わりました。
こうなると、半ば開き直り。
「なんとかなるでしょ・・・」そんな気持ちで売場の明かりを落としたところです。
店を切り盛りしていく中で最も大切なことは、出会いをいただいた「その時のシーン」で、気持ちよくお帰りいただけることにすべての神経を使うように心がけることではないかと思っています。
これが、電話やメールからの問い合わせであっても同じです。
時折、お客様への配慮が足りない時もありますが、仕事の優先順位はお客様が一番。
なので、内部の仕事が後回しになりますが、これって喜ばしい店の姿ではないかと捉えています。
そうした中で、一つでけ物事が進んだのは、依頼していた催事の看板が店頭に立ったことです。
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「全品割引  決算につき  涙市  7月25日(金)▶29日(水)」 の看板です。
店の常連さんが店の来ていて、今回の会を「全品半額」にすれば、在庫も少なくなって気持ちも楽になるのではないかと、アドバイスをくださいましたが、経営ってそんなに単純なものではないんだな~

わずかながらでも利益をいただいて、その利益を秋冬のシーズンに注いでいくことが健全な姿で、その、ゆとりの中に心地よい関係が生まれるのではないでしょうか?
そして、そのような関係が続けられる体質に経営の意味を持つのではないかと考えています。
しかし、在庫というものは、ダイレフトに経営のエネルギー源となるものではありません。
売買が成立して、初めてエネルギー源となるもので、その機会を作るのが店作りだと思います。
特にお嫁入りの機会を幾度となく失っている品は、損をしてでもお嫁入りされなくてはいかないのですが、こと着物や帯ともなると、簡単にお嫁入りするものではないだけに取り組みが難しいんだな~
娘たちと経営の間に私がいて、年に一度だけ新しい品も含めて割引価格を付けなくてはなりません。
とても辛いものがありますが、経営改善の糸口になることを判断しつつ、娘たちと向き合ってみたいと考えています。
今日はどうにか食材をスパーで調達することができました。
手の込んだ料理は私には無縁ですが、ベストな体調を整えるためにも野菜を中心にしっかり食べておかなくてはなりません。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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