♥ 今日も忙しい日で、一日中しゃべり続けていやような気が致します。
いろんなことが通り過ぎて行ったわけですが、先ほどお戻りになられたお客様の着物相談のことを書いてみようかと思います。
そのお客様とは二年近く前になるでしょうか、着付け教室がご縁で店に来られるようになった方で、母の着物を自分の着物として生かさるかを見て欲しいと言って10数枚の着物や帯をお持ちになられました。
その中にはお嫁入り道具として作られた着物も何枚かあり、一つ一つどのような種類の着物であるか、そして手を加えたら着れるものなのかを点検させていただいたのですが、汚れやカビが広がり使えないものや、着物の身丈が短かったり、ご本人の年齢に合わない着物や帯だっりして、有効利用できるものは1・2点しかありませんでした。
そのお客様は私とよく似た年齢の方で、お母様が嫁入り支度をしていたころに、私はこの業界で着物を必死に売り込んでいた時代で、同業者との競争意識もあって何でも口八丁で着物を押し込んでいた頃です。
当然のことながら婚礼前のお嬢様がいれば何件もの呉服店さんの出入りがあった時代で、いろんな店から着物を買っていた活気ある時代だったように思います。
持ち込まれた着物は、そのことを裏付けるかのように、さまざまな呉服店さんのたとう紙(文庫紙)に包まれて、その当時に買い求めた着物や帯ではないかと思われるものが少なくありませんでした。
懐かしく思うのと同時に、コーディネートもアバウトであったことを思い返すものでしたが、お客様はハッキリ言って欲しいと望まれていたこともあって、その当時の業界の背景や、生かせる着物が数点しかないことをお伝えさせていただいた次第です。
今にして思えば、お客様の立場になって見立てをしていたとは思いにくいところがあって、買い物を無駄にさせてしまったところがあるのではないでしょうか?
真摯にお客様と向き合っていた呉服店さんもいらっしゃったと思いますが、そのツケが私たちの業界に跳ね返ってきていているとしたら素直に反省しなくてはなりません。
お客様は宝の持ち腐れになってしまったことを悔やんでいらっしゃいましたが、振り返る時間をいただけたことに感謝したいと思っております。
その後、お客様と着物談議や世間話で時が過ぎるのを忘れて話し込んでしまいましたが、お見送りをさせていただいた東の空には大きな月が穏やかに見守っていてくれました。
他にも心を掻き立てる出来事がありましたが、これにて閉店とさせていただきます。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
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- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
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- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人名: 有限会社きものふくしま
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- 法人番号: 8220002000118
- 白山市商工会会員
- 本日までのブログ総数:7,148記事






