続かない「きもの熱」と店との関係を「お客様の言葉」から考えてみました

♥ 今日は開店時から来客も多くてとても忙しい一日でした。

ここのところ今日の日のような気ぜわしさがなかったもので嬉しく思うところですが、チョット疲れました。

商売はお客様がいて成り立つもんで、来る日も来る日もお客様を増やすことに想いを巡らせている訳ですが、着物需要が伸び悩む中においては岩おも動かす難しさがあるのではないでしょうか?

特に郊外で店を持ち人口が少ない土地で着物にこだわって継続していくことを考えると、努力も工夫も必要で魅力的な店を作り続けて行けるかが鍵になります。

器用でない私は、仕入れ先のこだわりの商品とコーディネート術を持ってネットの世界に飛び込み、長い月日をかけて少しずつ新しい着物愛好家との出会いを持つことができるようになりましたが、その出会いをリピーターとして繋がりを持ち続ける難しさを感じております。

ここで申し上げたいことは、多くの人が「きもの熱」が数年で覚めてしまうことを言いたいのです。

絹製品となると一品単価がお高いこともあり、心が動いた時に気軽に買い物ができるものではないことを物語っているのかもしれません。

となれば、考えないといけないことは、過去に店と関係を持っていただいたお客様が着物で何か事を起こそうと思ったときに店を思い出していただける印象作りが大切になってくるのではないんでしょうか?

路面店を持っていると、そのようなシーンに出会うことがあります。

今日、お越しになられたお客様は十数年前に店で浴衣を求められた方で、亡き妻が浴衣の帯結びを親切に教えてくれたことを話されていましたが、お嬢様の成人式を前にしてご自身の振袖を着せようと考え、せめて帯〆帯揚げなどの小物を変えてみようかと思ったと時に私の店を思い出されてそうです。

二日前にも、3人連れのお客様がお越しになられていて、見覚えのあるお顔であることを話しかけると、その方も十数年前に内祝いの品を店でご準備してくださった方でした。

とても評判が良かったことを話されていましたが、埼玉県に住むお姉さんとご一緒に訪ねてくださったのです。

どちらの方も店の商圏から遠く離れた県内の方で、店作りとして見逃せない意味を持つ関係がそこにはあるのではないでしょうか?

その事を考えると、出逢いが合ったときの印象が時が流れても思い出す切っ掛けになるものがあるとしたら、素敵な関係を持てることに気を配らなくてはないし、事を急いではならないのかもしれません。

現在ネットからの出会いは、わずか数パーセントの人がリピーターとなってくれていますが、情報を送り続けることを忘れないようにして、店の存在を覚えていていてくれている関係を持たなくてはなりません。

気の長い話かもしれませんが、もう少し踏み込んだ関係を持つ努力が求まられているのかもしれません。

何もかも事をうまく運ぶことなんてあり合えない話なのに、いつもこうしてブログを記事を書くことで振り返る機会をいただいております。

さまざまな角度から落とされた種に水を与えることで実が育つと考えるものがあるから書き続けられているのでしょう。

何を持って継続は力というのか分かりませんが、「諦めない事」でないかと思っている自分がいることだけは確かなようです。

それではこれにて・・・

お休みなさい。

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