迷走する台風10号が東北を北上するとのことで、暴風雨で大きな被害に遭わなければいいのですが、私たちの地域は今朝から雨が降り続くだけで、災害を出すこともなく夕方には雨も降り止みました。
農作物の収穫の時期だけに東北、北海道の方は落ち着かないことでしょう。
自然の営みは、行き過ぎた自然環境のバランスを整えるかのようで、その中で人間が生かされていることに気づかされます。
変えることができない自然の力。
恵みも与えてくれますが、一方で破壊もあることを心に留めておかなければなりませんね。
この台風のお蔭で、一気に気温も下がり秋めいてまいりました。
そこで今日は店が誂えた七五三の加賀友禅四つ身訪問着を紹介してみたいと思います。
それが、この画像にある黒地の訪問着です。
四つ身としては地味に思われるかもしれませんが、市場にこのような黒地の着物が少ないこともあって用意してみました。
模様は古典柄の「貝桶(おけ)に橘(たちばな)」の柄で、これを加賀友禅の作家さんが四つ身の訪問着として描いたものです。
とても素敵な着物だと思いませんか?
模様の色がどれも濁りのない綺麗な色を使っていて、特に橘に使っているレモン色が印象に残ります。
実はこの加賀友禅を二月近く前に秋物として発表になったのですが、一か所、気にいらないところがありましてね~
それは裏地の八掛が共色の黒無地であったことがとても地味に見えたもので、その部分を変えてもうことにしたのです。
お願いしたのは、貝桶に使われているピンクで八掛を染め、衽(おくみ)の裏の部分に貝合わせの蛤(はなぐり)紋を描き加えることに・・・
それがこの映像です。
なかなかおしゃれで可愛いでしょ・・・
八掛にこのピンクが入ることで、黒地の加賀友禅四つ身訪問着が生きてくるんですね~
染め上がりを見て、とても気に入っております。
大げさかもしれませんが、オンリーワンの四つ身訪問着になりました。
この着物に合わせる子供用の袋帯を注文しているところですが、赤か、黄色地の帯を選択してコーディネートしてみたいと考えています。
子どもに可愛い着物がないと呟いている貴女!
気品があって、そして個性も備えている古典柄の加賀友禅四つ身訪問着を選択肢の一つに考えてみてはいかがでしょう。
誰よりも輝くと思っているのですが・・・
どうか参考にしてみてください。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






