今日は無地感の小紋で入卒用の装いをコーディネートしてみました。
それがこちらのコーディネートです。
桜咲く4月頃をイメージしたもので、着物は桜の地紋を浮かび上がらせた生地に、手仕事で桜柄を白く全体に散りばめた小紋を白っぽい袋帯で組み合わせたものです。
少し寂しい感じを受けるかもしれませんが、主役がお子様でのあることから、お母さんは控えめな装いが良いと考え主張しない装いにしました。
清潔感と優しい春を感じることができて素敵でしょ・・・
そして帯〆と帯揚げには、春を伝える新緑の緑の帯揚げと桜色したピンクの帯〆を持って来て、装いにメリハリを出してみました。
いかがでしょうか?
入卒の着物と言えば、訪問着や附下、色無地がといったフォーマル着が一般てすが、このような無地感の着物も袋帯で合わせると格も上がってなかなかいいものでしょう。
それに家紋も入れないので、帯を変えればカジュアル着にもなるものです。
では次にカジッアルな装いを紹介してみましょう・・・
思わず笑みがこぼれたのではないでしょうか?
猫柄の帯でコーディネートしたものですが、先ほどとはガラッと雰囲気が変わったものになったでしょう。
着物が無地感の小紋とあって、帯のお太鼓になる猫ちゃんが目について心を和ませてくれるものになっています。
この装いでお友達と花見に出かけたり、お子様の発表会の観賞もしていただけるのではないでしょうか?
そして帯〆はフォーマル時とはガラッと色を変えてダークな色を持って来て、帯揚げが紫の市松柄を・・・
とてもおしゃれな装いになります。
これも無地感の小紋だから成せる技で、このような着物が一枚あると、とても便利かと思っています。
入卒の装いをお考えの方や、いずれその時が来るお母さんにお勧めしたい着物でもあり、紹介させていただきました。
参考にされてみてください。
さて、木目込み雛人形展も残すところ2日間となりました。
考えていたようには事が運ばない現実の壁のようなものがあって甘くないことを感じていますが、それだけに、些細なことから始まるご縁があることを頭に置いてお客様と接客するように心がけています。
というのは高価な商品を扱う店だけに、新規のお客様って何を選ぶにしても即決しにくいものがあり、気持ちのいい店だったと感じていただける接客が、再び訪ねていただける機会を生むものだと考えていて、毎朝、店に出る前には、今日はどんな人との出逢いがあるだろうか、もしかしたら嬉しい電話が入ってくるかもしれない。
そんな期待を持って仕事に臨んでいます。
ドラマのような結果を生み出すことって、そんなにあるものではありませんが、ネットから新規のお客様を見つけ出すことよりも対面販売は確率が高いだけに、店のファン作りに気を配らなくてはなりません。
気の遠くなる話ですが、その積み重ねが店を変えていくのでしょう。
その意味でも事を急いではいけないと言い聞かせている私です。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。