着物業界に一石を投じた「きものレンタル」そこのとを横目に不思議な「おまじない」を呟いてみました

   3月も終わろうとしていますが、今週に入って来客が少ないことを気にしています。

本来ならもう少し盛り上がりを見せてもいいと思っているのですが、この現状をどのように捉えたらいいのでしょうか?

私を取り巻く人たちは、観光地で着物を着ている人が増えていることを思うと、「着物が見直されていて業界も良くなってきているのでは?」と言われますが、素直に受け止めることができません。

単にお手軽感なきものレンタルが受け入れられているだけのことで、着物を所有したいとか、着付けが一人で着れるようになりたいという、次のステップに結びつく可能性が少ないからです。

むしろ、「着物はレンタルするもの・・・!」。そんな価値観が広がれば、全国に点在しているきもの専門店はそんなに多くいらなくなります。

きもの専門店が少なくなるということは、質の高い着物を供給する先が少なくなるということで、おのずと、職人さんの仕事も少なくなることを意味するものです。

現にそのような方向へ向かいつつあり、きもの専門店さんの中で、きものレンタルのサービスを始めたところがあることを聞かされると、私たちの業界はどうなっていくのか心配になります。

私たちの生活は、常に新しい物やサービスを求めています。

新しい価値感に心を躍らす人もいれば、お得感になびく人もいて、話題性のある海の中を泳ぎながら満足感を手にしているのでしょう。

それは、店側の新しい取り組みに火が付いたかと思うと、飽きが来るのも早く、浮か気性であることを物語っているかのかもしれません。

経営する側としては、いつまでも勢いが続かないことを自覚しておかなければなりません。

海外旅行者や日本人の若者から火が付き始めて「きものレンタル」。

きもの専門店の存在が薄らぎつつある中で、着物の価値をどう問いかけたらよいのでしょう・・・

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そこで私は思います。

隣の畑を見ていてもしょうがない。

他店の生き方を真似るより、自分らしく店を切り盛りしたい。

不器用なのだから培ってきた経験を生かして、少数派の愛好家に応えられる店であってもいいのではないだろうか。

品質にこだわり、着物のおしゃれを追求し、そしてコーディネーターとしての役割を果たせたとしたらそれで満足だ!

その想いを叶えるためにも価値観を同じくする人を探し、そして店に集めることが、物事の始まりになることを言い聞かせなばなりません。

応援していただける仕入れ先も必要だし、ネット戦略も欠かせないが、もっと大切なことは諦めないで自分を信じることだろう。

店の規模を大きくしたいと思わず、志を大きくすることに努めれば、それが形となり飽きるとされるユーザーを惹きつけることができるはずだ。

時代は変化し続けるだろうが、私はそう信じたい!

新しい価値観は自分を揺るがすものがあるが、少数派の店だと割りければ気持ちも楽になるものです。

不思議なおまじないに心を穏やかにする日暮れ時でした。

今日はこれにて・・・お休みなさい。

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