京都は秋冬物が発表されていて、和雑貨を取り扱う仕入れ先に立ち寄ったときのことです。
商品説目をしてくれた人は私とよく似た年代の男性の営業マンで、お月見の飾り物を見ていると、その横に並ぶハロウィンの置物に目をやり、
「時代が随分変わったことを感じさせられています。」
「昔は秋の飾り物といったらお月見商品で、注文も沢山入ったのに、今ではその座をハロウィンの飾り物に奪われてしまって、価値観の変化について行かなくなりました。」
古き良き時代をよく知っている彼は、ハロウィンの小物だけだなく、目まぐるしく変わり行く自社の提案商品に戸惑うものが潜在意識の中にあったのでしょう・・・
それは着物業界でも言えることで、ネットショッピングやレンタル着物にリサイクル着物などに消費者ニーズが移行していて、業界を牛耳るおじさんたちは、若い年代層の価値観について行かなくなっているのでしょう。
小さな世界で相撲を執っているいるのは私も同じで、何処かで殻を破らないといけないのでしょう・・・
特に消費者との接点のあり方が問われているのではないでしょうか?
いつどこででも情報を得られる時代になり、買い物の選択肢が広がる中で同じことをしていては時代の流れに呑み込まれてしまいます。
その糸口を探し出そうともがいている様子がうかがえる京都でしたが、今こそ、家業店だからできる個性作りに投資をしないといけない時代が来たようです。
何をどうしたらいいのかを問いかけられた一日だったかもしれません。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






