車を走らせていると両脇に広がる田んぼが、黄色く色づき始めた稲穂が頭を垂れているのが分かります。
まさにその光景は秋を知らせるものでした。
季節には太陽暦の一年を四等分にした春夏秋冬の他に二十四等分した二十四節気(にじゅうしせっき)と、七十二等分した七十二候(ななじゅうにこう)という、季節の変化を天候や生き物の様子であらわしています。
なので、9月2日から9月6日頃は、二十四節気では「処暑(しょしょ)」といって暑さが少しやわらぐ頃で、七十二候では、田の稲が実り、穂をたらす「禾乃登る(こくものみのる)」といいます。
「禾(のぎ)」とは、稲などの穂先に生えている毛のことで、稲や麦、稗(ひえ)、粟(あわ)などの穀物の総称だそうです。
禾の字は、もともと穂をたらした稲の姿を描いた象形文字だとか・・・
その前に8月の末日頃は、立春(りっしゅん)から数えて二百十日(にひゃくとうか)という、雑節(ぜっせつ)といって季節の目安となる日で、台風はやってくる日とされています。
その日が、新暦では9月1日から2日頃で、富山市の「おわら風の盆」など、各地で作物の無事を祈る風鎮め(かぜしずめ)のお祭りが行われるようになったようです。
天気予報では台風15号が日本列島に接近しているようで、自然界の時計というものは、なんと正確なものかと思わされています。
そのこともありまして話題に取り上げてみましたが、季節が変わろうとしていて、夏を楽しんだ着物もそろそろ出番が少なくなってきているのではないでしょうか?
汗をいっぱい吸い込んでいるかと思うので、片づける前には、必ず着物のメンテナンスを済ませてからしまってください。
汗は黄変やシミを呼び込む要因でもあるので、注意してくださいね・・・
私の店では、着物や長襦袢の丸洗いも受け賜っているので、気軽の相談していただけたら嬉しく思います。

妻の墓参り
そして今日、一日早い妻の月命日のお墓参りをしれまいりました。
お盆にはアブラ蝉の鳴き声がいっぱいしいたように思っていましたが、ツクツクボウシが人影のない墓地で伸び伸びと鳴いていて、季節の移り変わりを感じさせられるものがありました。
妻には息子夫婦に子供ができたことを報告してまいりましたが、妻が元気でいたなら嫁の身体を気遣っていたことでしょう。
私にはそれができずにいて、妻は不満に思っていたかもしれません。
とにかく小さな孫が増えて我が家は賑やかになりましたが、どれだけたってもお母さんの代わりはできずにいて、十分なことをしてやれないでいます。
どうか子供たちの家庭の幸せと健康を見守ったやってください。
そして、この先どれだけ仕事ができるか判らないが、へこたれない元気を私の与えてください。
お母さんはいつでも自分の心の中にいるのだから、頼んだぞ!!
ツクツクボウシの鳴き声を背に、妻に向かって言葉をかける私でした。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







