雪に支配された1月が終ろうとしていて、仕事への影響力がマイナスに働いた月でした。
今朝も新雪が10㎝近く積もりましたが、どこのご家庭も寒さと雪で生活を防御する力が働いていて、着物のことを考える余裕がなかったのではないかと思われます。
それはお客様から入った電話からも図り知れるものがありました。
仕上がった着物をもらいに上がりたい思っていたけれども、道路に残る雪で車の運転が怖くて届けて欲しいとの電話。
今日のことですが、準備をしてお客様のご自宅へ向かうと、雪で車が交差しにくい状況になっていて、道幅の広いところで対向車を見送ってから進むという悪路。
お客様のお話では、駐車場からの車の出し入れも困難で外出を控えているとのことでした。
そして今日は妻の月命日。
今回の雪でお墓が埋まっているのではないかと思って完全装備でスコップ持って向かうと、そこは人が寄りつける場所ではありませんでした。
管理人は入ったと思われる、車の後がかすかに残る道を車を押し込むように走らせると、これまで見たことない殺伐とした銀世界。
人が歩いた形跡はどこにもなく、墓地は半分近く雪で埋まっていたのではないでしょうか?
どこに妻がいるのか見分けがつかない状態で、スコップを持ってきて正解でした。
いつもの場所に車を停め、雨具で装備を整えてから一歩ずつ足を踏み入れ、この辺りかとお墓の前で雪を掻きわけると、我が家の名前を確認することができました。
妻はこの場所で寂しい思いをしていたのでしょう。
それからお墓に積った雪を手で払ってみると、お正月に手向けた花がそのままになっていましてね~
この雪で、お墓を管理する人も手を付けることができなかったのでしょう。
誰もがこの場所で我慢をしていたことが良く分かるものでした。
生けたお花も水も枯れていて、そのことを知るものは誰もいなく、ただ家族が来ることをひたすら待っていたかのように思えるものがありましてね~
ここでも雪透かしをすることとなりましたが、周りの冷たい雪をスコップで取り払い妻の家を綺麗にすることができました。
妻だけが自由を手にしたかのようで、無理をして会いに来て良かったと思っています。

妻の月命日
雪がチラチラ降っていて多くを語ることがありませんでしたが、私の泣き言は妻に心配をかけるものだったかもしれません。
それでも私の中ではスッキリするものがあって、素直になれる場所であることだけは確かなようです。
ところで、ようやく数日前から着物相談が入るようになってきていて、2月に巻き返しを図りたいと思っているところです。
その始まりは京都出張から始まります。
仕入先に喝を入れてもらいたいと考えておりますが、弱気も強気も心の中にあると思うと、他力本願であってはなりません。
妻もそのことを願っているに違いありません。
そして今日、銀座のホテルに予約を入れた日でもあります。
過ぎた日のことは忘れて、もう一度チャレンジしてみたいと思っている私です。
雪がキーワードになった1月になりましたが、これで閉じることと致します。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







