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立ち止まってはならないと、私なりに工夫をして店を切り盛りしておりますが、自分にできることなんてちっぽけなもの。
日が沈みかけた西の空を眺めながら、力を貸してくださっている人たちにことを考える時間がありました。
商品を供給してくださる仕入れ先。
経営の在り方をサポートしてくれている商工会の関係者。
苦手なネット関係や、着物のお仕立てを請け負っていただいている人たち。
店の仕事を手伝ってくれているスタッフや子供たち。
他にもさまざまな専門職の人たちの知恵をお借りて、この店がお客様の前に立っていることに気づかされます。
その関係は「感謝」の一言に尽きるもので、それ故に、実りある店にしなければなりません。
思いどおりにならない現実に迷いが邪魔をしますが、志を高く持って昨日と違う店を築いていくことを誓う私がいました。
空元気でもいいから夢を持ち続け行動に移したいですね。
では、今日の投稿です。
数日前に、結婚式の披露宴に招かれた方から着ていく着物の相談がありました。
その方は、娘と同じ仕事をしている学校のベテラン先生で、ご自身の着物と帯を幾つか持って、その場にふさわしい着物をアドバイスして欲しいといって訪ねてくださったのです。
そのことを受けて、着物と帯をコーディネートさせていただいたのですが、もう一つ困った問題があると、お話を聞いてみると、同じ職場で同じ年の女性の教頭先生も招かれていて、その方は洋服で出席されるといっているのだが、その場合、着物を着ていいものかを迷っているというのです。
同じ年とはいえ、上司が洋服で部下が着物、それも隣同士となると、上司に対して気が引けるというのは理解できます。
お客様は洋服に比べて着物は格が高い感覚を持っていらっしゃるから判断に迷っているのだと思います。
新郎新婦のご両家に対しては、着物をお召しになることは「礼を尽くす行為」で、披露宴会場も華やかになり、とても喜んでいただけるものですが、直属の上司に対しては・・・?
言葉を濁すところがありました。
同期の先生だと言われていたもので、「一緒に着物で祝ってあげよう!」と誘ってみてはいかがですか。
としか言えませんでしたが、こんなところに着物を着ることへの障害があるとは思ってもいませんでした。
着物のTPOとは別次元の人間関係かと思いますが、貴女だったらどうされますか?
意外とこのようなケースが、至る所であるのかも・・・
いつの間にか着物は特別なものになってしまいましたが、私の立場からすると、実に悩ましい相談でした。
映像は何の意図もなくアップしたものです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






