ここ数日間の温かさに体が慣れてしまっていたこともあるのか、吹く風が冷たい冬風で体が縮こまる寒い一日となりました。
店は店のスタッフが返ってから急に忙しくなってバタバタしていましたが、お越しいただいたお客様の中に、県外の大学に入学されることになり、これからお世話になる方に地元のお酒を持って挨拶に向いたいとのことで、店のホームページを見て、風呂敷でお酒の包み方を教えて欲しいとお越しになられた方がいらっしゃいましてね~
この月は風呂敷にこだわる店作りをしていただけに、ホームページから店の想いを届けることができたかと思うと嬉しく思うものがありましてね~
近くに娘がいたもので、その対応を娘にしてもらいましたが、とても喜んでいただくことができましてた。
たかが風呂敷かもしれませんが、お役に立つことができて本当に良かったと思っています。
受け取った側も、お客様の心遣いを感じ取っていただけることでしょう・・・
今朝は短大の卒業式を迎えられるお嬢様の袴の着付けをさせていただいたのですが、着付けをしている間に、お母さんが風呂敷バッグを見て、とても感心されていましてね~
風呂敷の活用の仕方や風呂敷バッグの作り方を説明させていただくと、面白味を関いていただけたのか幾品かの商品を手にしてくだくことができました。
どちら様もとても喜んでいただくことができましたが、店から投げたポールがお客様の心に響くことって、金額の高い安い関わらず”お役に立てた”という喜びがあります。
店作りはその積み重ねで、小さいことからコツコツがいかに大切かを教えられて気が致します。
そこに商売の醍醐味がある訳ですが、しかし着物の世界は風呂敷の提案みたいに生易しいものではありません。
近く開催する御召展でもお客様の喜びの声が聞きたくて、情報発信源となる案内状作りに立ち往生しておりまして、何かヒントになるものを見つけ出せれればと思って、近くの図書館へ足を向けると、ロビーには袴姿の女性でいっぱい。
この会館が短大生の卒業式の会場になっていることをすっかり忘れていまして、式が終ったところに遭遇したことに気づいた次第です。
成人式はよく見ていますが、大学の卒業式を目にすることはほとんどなくて、袴姿の女学生に見とれてしまいました。
成人式のようなお祭り騒ぎが何処にもなくて、学業をすべた終えた証として袴を身にまとう姿は、とても純粋で、改めて”着物っていいな~”と思えた瞬間だったかもしれません。
思わずスマホを向けてしまいましたが、人生の節目に着物が役立っているかと思うと感無量でした。
この儀式を終えると、厳しい社会に飛び出すんでしょうね~
しばらくそんな想いで見ていました。
そして気持ちが落ち着くと、この袴市場もレンタルという合理的な業種に奪われてしまった商品で、呉服店と無縁になりつつある現実に儚さみたいなものがこみ上げて来ましてね~
合理的な仕組みを体験した親や娘さんたちは、この先、呉服店さんを頼りにしてくれるのでしょうか?
今朝も新規ともいえるお客様の袴の着付けをさせていただきましたが、その方も一式レンタルで、足袋(コハゼのないソックス式)までレンタルであることに驚かされました。
寸法などで不満に思えるところがありましたが、口が裂けてもそのことをお話することはできません。
だって、良かれと思って借りた満足度たいして、口を挟むものであってはならないと思うものがあるからです。
着物を着装されることに対していろんなことを考えてしまいますが、立つ位置は違っても和装業界として目指すところはお客様の満足度。
毎日のように考えさせられております。
今日はいろんなことが交差して、お客様に喜んでいただけることが何であるかを問いかけられた一日だったかもしれません。
それではこれにて・・・
お休みなさい。