しばらく続いていた春の陽気でしたが、午後から雨が降り始めましてね~
日が暮れる頃には肌寒さを感じるまでに気温が下がり、今も雨が降っているようです。
暖かさに慣れた体がひとり言のように”嫌だな~”と呟いていますが、台地には恵みに雨になっているのかもしれませんね。
店には注文を入れていて単衣物や夏物が少しづつ店に届き始めていて、気持を豊かにしてくれていますが、その裏側で、着物に対する関心の薄さにプレッシャーを感じるものがあって、この先、どのように演出したら着物を着てみたく思えるのかを考えているところです。
ここに紹介させていただく商品も演出方法に手間取りましたが、単衣コート(又はお羽織)と日傘をコラボしたものです。
昨日のような気温20度を超えた日には、単衣コートや日傘で清々しさを演出されると、おしゃれではないかと思いここの紹介させていただきました。
こちらの日傘は、麻の素材に華唐草文様を染め、UV加工を加えたものです。
外側が墨色で中の面が生成になっていて、親骨の長さは47㎝。
淡彩な色の使い方に渋い味が秘められていて、小紋や紬などに合わせたら、どこから見てもきもの通の着こなし方に見えるのでは・・・
この日傘は、京紅型で有名な栗山公房作られたもので、お値段は税別価格¥24,000となる品です。
そしてその日傘を一緒にアップしたのが別名”ちりよけコート”とも呼ばれるもので、素材の通気性を良くして作られたものです。
裏地を付けないで単衣仕立てで着るもので、個人的には、単衣長羽織としてお召しになられたらおしゃれかと思っています。
ここしばらく初夏の陽気を思わせるお天気でしたが、花見シーズン頃から羽織られる”はおり物”だとお考え下さい。
外出時にこのような単衣物のはおり物があると、とてもおしゃれで小粋さを感じるものがあって、なかなかいいものです。
ご紹介させていただいたのは、ブルーグレーの地色に草花の葉を白あげで描いたもので、装いを明るくする品の良さがあるのではないでしょか?
とても軽くて、シワも目立ちにくいものだと思っております。
こちらの品はオーダーメイド仕立てを加えると10万円近くするものですが、このような単衣物のはおり物が一枚あってもよろしいのでは・・・
想像してみて下さい。
人が行き交う道をこのようなちりよけを羽織り日傘を差して歩いていたら、貴女だったらどのように思われますか?
おそらく、「着物っていいな~」。
そんな印象を持たれるのではないでしょうか。
好みもいろいろあるでしょうが、これからの着物の装いとして考えていただけたら嬉しく思います。
肌寒い夜に、タイムリーな話題となるものではありませんでしたが、どうか参考にされてみて下さい。
それではこれにて・・・
お休みなさい。