店内の畳が入り、来週金曜日からの御召展の会場準備に入りました。
この段取りを終えないと会が開けないだけに、これからしばらく地味な仕事が続くことでしょう。
4月に入り注文を入れていた夏物が届き始めていまして、紹介できるタイミングを計っていましたが、すでにお嫁入りが決まる商品もありましてね~
季節は少し早いものの、届いた商品の中から竺仙さんの絹紅梅小紋をコーディネートしてみたのでご覧ください。
藍一色の菊に唐草模様の絹紅梅小紋を博多織の紗名古屋帯で組み合わせてみたものです。
藍ベースの草花模様の着物に、白っぽい地色に幾何学模様の縞柄の帯。帯には深い藍色にも見えるラインが入っていて、着物と帯の相性がとってもいいと思われませんか?
涼し気でとてもおしゃれです。
竺仙さんの絹紅梅小紋は、絹を85%・綿が15%で構成された生地で、絹を綿糸で格子を織りだした風合いは、軽くて通気性に優れたおしゃれ着なんですよ・・・
その着物に合わせたのが紗織といいまして、単衣から盛夏に締めていただける全通柄の名古屋帯で、これもまた通気性に優れた帯といえます。
単なる縞柄と違って、縞の線に太さの強弱を付け感じがグラデーションぽい小粋さがにじみ出ていておしゃれでしょう。
帯芯を入れなくて仕立てるので、単衣帯と呼ばせていただいております。
そしてこちらの装いに提案させていただきたいのが、麻100%の小千谷縮の長襦袢です。
麻素材だけに汗ばむ日は素肌にべたつき感がなく、その肌触りは絹をも勝る涼感があります。
この麻の長襦袢を身に着けられた方は、簡単に洗える長襦袢を着ることができなくなったと言われる方もいらっしゃって、着心地がいいことを話してくださいます。
そこで気にかかるのが、お手入れ法かと思っております。
小千谷縮長襦袢には、次のようなことを書いたシールが張ってあったのでご紹介させていただきます。
【お手入れ法】毛羽立ちを押さえる為、以下の要領にてお洗濯をお願いします。
〈手洗い〉水またはぬるま湯に浸し数量の中性洗剤を用いてやさしく押し洗いして下さい。漂白剤の使用はお控え下さい。
〈洗濯機〉軽くたたみ、ネットに入てれ、手洗いの場合と同様漂白剤を含まない中性洗剤でソフト(手洗い)コースを選んでください。
脱水はタンブラーを使わず、手で左右を伸ばし形を整え、陰干しをしてください。
〈アイロン〉アイロンを使用される場合は、霧吹きもしくはスチームを使用し水分を与えながら掛けてください。
以上のことが書き添えてありました。
どうか参考にされてみて下さい。
まだ初夏の気候ではありませんが、初夏のお支度となればちょうど今時分です。
そんな思いもありまして、一足早く紹介させていただきました。
さて、明日は次女の家族全員が友達の結婚式の披露宴に呼ばれていて、娘は新しく誂えた着物を着て出席します。
せっかくの機会でもあり、娘を輝かせてやりたいと思って着物コーディネートしてみましたが、このような仕事をしていると手抜きができなくてね~
本人はどう思っているのか分かりませんが、母親の気持ちになって見立てたつもりです。
朝7時の着付けと聞いておりますが、小さな子供を二人引き連れて、着物姿で上手に立ち回れるのかが案じられます。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。