この名刺は、 「加賀小紋」 を伊勢方で染めていらっしゃる日本工芸会正会員の 「坂口幸市」 氏からいただいたものです。
実は、4月の 「卯月展」 に加賀友禅を一つのコーナーとして紹介したいと考えているんですよ・・・・・
中でも加賀小紋を昔ながらの技法で型紙を置いて手で染めていらっしゃる方は日本中で坂口氏ただお一人。
私はそのこだわりに深く共感し、卯月展に坂口幸市氏の作品をクローズアップしてみたいと思い、無理を言って金沢にある坂口氏の工房へお伺いしてきました。
こちらがその坂口氏の工房です。
綺麗な着物を きもの専門店で目に触れていらっしゃる
皆さんは、想像しているしている環境とは大違いでしょ・・・・・
特に坂口氏の工房は一枚板の上で白生地を置いて染めることもあり、このような長い板が何列も並んでいました。
そして、頭の上にも・・・・・・
加賀染めの手描き友禅しか知らない方には驚きの写真かもしてませんね~
少し 「加賀小紋」 の話をしておきます。
皆さんは 「江戸小紋」 という着物の種類は耳にしてご存知だと思いますが、それと同じ種類の着物なんですよ。
染めている地域が石川県で染めているから 「加賀小紋」 と解釈してもらえる一番判りやすいんじゃないかな~
実際に坂口氏が染めていらっしゃるところも写真に収めてみたのですが、その写真はもう少し後に染め方とともに このブログで紹介したいと思っています。
そして、いろいろと話を聞かせていただいて最後に坂口さんと共に撮った写真がこの一枚です。
前掛けをして緊張している感じですが、とても気さくで話好きな方でした。
坂口氏は現在64歳になられたそうで、息子さんと共にこの工房を切り盛りしているとの事でした。
そして、北陸で初めて坂口幸市氏の作品を私の店で紹介することになりました。
それも卯月展の会期中に2日間限りですが 「加賀小紋染め」 の実演をしてくださる運びとなったんですよ。
大変ご無理を言ってしまいましたが、感謝申し上げたいと思っています。
ありがとうございました。